CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?

2014-06-11 21:10:38 | 読書感想文とか読み物レビウー
稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?  著:亀田 潤一郎

会計関係の本かなと期待して読みましたが、
会計まで届かない、お金の管理をちゃんとしましょうね
そういう心がけを書いた本でありました
タイトルは、一時期流行った新書風のそれなので、
さほどに期待してませんでしたが、
それでも、長財布を使う理由がちゃんと書かれていたので
とりあえず納得であります

ネタバレになるので、当然そこは書きませんが、
それにまつわるというか、そこから派生して、
どういう財布を使うとよいか、
なんか、ヴィトンのまわしものなんじゃないかと
ちょっとかんぐってしまうくらいのプッシュも見つつ、
その真価が語られるという内容でありました
実際問題というでもないですが、
どれだけ、財布に気を使えるかが、
お金に気を向けられるかという話しに繋がるので
お金持ちほど、財布がしっかりしているよ
いや、財布に限らないけどね
的なことが、あれこれと書かれていたのでありました

本人が、相当にお金で苦労した過去があるからか、
そういった、お金というか、お金持ちに関する観察が、
なかなか面白くもありまして、
なるほどなと思ったりしながら、
お金に振り回される人生というのを
深く考えさせられるのでありました
書いてあることはもっともなんだが、
そのしがらみというか、お金の力を振り切れるほど
人間ができあがるにはどうしたらいいんだろうかな
深遠であります

お金を使うというのは、消費、浪費、投資の三つに分けられる
この方法は、金言だと惚れ惚れしたのでありました

そんなわけで、ささっと読めるけども
なるほどと思わされる一冊でありました

【読書】寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26

2014-06-10 20:56:05 | 読書感想文とか読み物レビウー
寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26  著:中村 将

前段にレイモンドチャンドラーで
ずいぶんと頭を使ったというか、
どっぷりと本にはまりこんだので、
ここらで休憩というか、すらっと読める本をと思い
いかにも、軽く読めそうだと
まぁ、嘗めてかかって読んだわけであります
期待通りだ、いい塩梅で力が抜けている
そんな内容でありました

題名のとおりというか、
題名から推察できる心理カウンセリングめいた内容で、
まぁ、あまりくよくよしないように、
そして、寝るときはできるだけいいことを考えておくと、
翌朝もすっきりするよという
ごく当たり前の話が載っているものでありました

安眠系の本かしらとも思ってましたが、
そういうわけではなく、
あくまでも気の持ちようについて書いた本でして、
受け流すことの大切さとか、
物事には両面があるから、くよくよしなさんなとか、
自分を誰かや、何かに当てはめてみるとそうなっていくとか、
位が人を作っていく的な話しもあって、
改めていわれるとなるほどねと
ほのぼのした気持ちのまま、
素直に読み込めたのでありました

もっと、いくつかよいことが書いてあったように想いますが
こういうのは、その時になるほどなと思って
ぼんやりでも、何かできればいいかしら
なんて思っておりますと

一歩では足りないので二歩進みましょう

なんていう、手厳しいことも書いてあって
はっとさせられるのでありました
読むだけでは駄目だ、実践しないとね
そんなわけで、人に優しく、腹を立てずに、
よいことを考えてそうなるようにと
そんな生き方をしてみましょうと、
優等生ぶったことを書いてしまうほど
毒気が抜ける、よいさっぱりさでありました

【読書】ロング・グッドバイ

2014-06-09 20:39:12 | 読書感想文とか読み物レビウー
ロング・グッドバイ  作:レイモンド・チャンドラー

というわけで、ドラマも終わったので読んでみました
訳は村上春樹さんであります
よく知りませんが、だいぶテイストが違う翻訳だそうですが
おおむね内容は理解できた、そんな感想であります
ドラマ見ていたおかげというか、そのせいというか、
話はさくさくと読めてしまったんだが
なんというかな、盛り上がりに欠けてしまった
もったいない読み方だったようにも思う

ドラマとの違うところをなんて、
そういう読み方をしてしまうわけでしたが、
内容は、ドラマのときとほぼ一緒というか、
あれはあれで、よく日本に落とし込んでいたんだなと
うなるというか、なるほどなと思ったところ
ただ、こちらの探偵さんのほうが、なんというか、
より斜っ端というか、摩れてるというか、
アイロニーにまみれた、いわゆるハードボイルドでありました
キャラクタとしては、ドラマのときの
あの感じがすきだななんて思ってもしまうのであります

なんとなく、この男には自分が憧れた何かがある
そんな風に思ったのか思わなかったのか、
マーロウなる探偵が、一人の酔っ払いに出会うお話
その後、いろいろな世の中の不条理やら
つまらないことやら、薄汚れた何がしやらと、
そんなのを当たり前に見て、
知っていると罵って、益体もなく逆らってみてと
そんな按配で、守りたかったのか、憧れたのか、
何かを求めていった先に

ま、そんなもんだなと、せせら笑うような
そんな乾いた感じがあって、
忸怩たるというには、年老いたというか、
まぁ、遅れてきた青春ものみたいな
そういう印象を受けたのでありました
かっこいいとも思うけども、ほろ苦いといっていいのか、
やや、これを読んで、あれこれ思うほど
私が若くない、そんな感想であります
でも面白かった
ただ、難しかった、例えと口上がどうにも
慣れない感じだったので
いっそ、もっとハリウッド調子というか、
いかにもな映画字幕のような言い回しで読みたかったかもと
そんな風に感じたのでありました

そういう意味で、そのとおり、映画じみた感じに
あのドラマは仕立てられていたのでありまして、
これだったら、先に読んでから見たらよかったのかなと
どっちを先にするか、こういうのは難しいなんて
思ったりしたのでした

軍師官兵衛  半兵衛の遺言

2014-06-08 20:45:06 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了であります
ちょっと期待しすぎてみてしまった
そんな反省をなぜだか、自分に課するところであります

救出されてから、荒木一族ご成敗と、
官兵衛の復活までを描いたという具合で
わりと駆け足だった印象であります
もうちょっと、ゆっくりと回復を描くというか、
まさに言葉のとおりなら、
最後の気持ちの部分は、もっと盛り上げてからの
軍配というか、それこそ
タイトルのとおり、半兵衛の物凄い知略がここでなんて
そういう、今孔明かくやという知嚢を見せて欲しかった
そんな風に思ってしまったのであります
なんというかな、
今回のは、もっとベタで、わかりやすい感動で
よかったというか、そういうのが見たかった

と、まぁ、そんな按配でありましたからか、
荒木が、だしを殺されて狂乱に臨んだあたりも
寸前まで茶碗磨いていた姿を残しつつ、
茶碗を振りかぶるけど、割らないみたいな、
そういう演技をみたかったかもだよと
勝手な脚本を思いついてしまう次第
どうにも、何かいけませんねと想いながらも
このチームならではというか、
役者さんの目で演技をさせるというか
目のクローズアップが、
村重の狼狽というか、心境を物凄く写していて
ステキでありました
なんだかんだ、あのくだり好きですね
最後に、じたばた駄々っ子みたいになってたのも含めて
いい塩梅であります

あとは、官兵衛が夢にうなされるシーンについて、
牢屋入ってるときは、そんなことなかったのに
唐突に傷痍軍人みたくなって大変だとか
ちょっと感情移入できないまま見てしまったのでありました

ともあれ、あんまり鬱々とした展開をするわけにもいかず
さらっと、かっこよくまとめてしまおうというか、
復活した際の官兵衛というか、岡田さんの顔は
まぁ、男前だなと、改めて感心してしまったといいますか
なんかの顔グラフィックに使われそうだよなと
そんな印象を持ちつつ
次回も楽しみに待つのでありました

夏野菜と鶏肉のトマト煮込み

2014-06-04 21:29:49 | 食べ物飲み物
なんか、題名だけだと凄いよいもの作ったような
そんな気分になれるゴキゲンなそれを作りました
実際は、なんという名前なのかわかりませんが、
最近は心得たもので、とりあえず、煮るか焼くかすれば
まぁ、おおよそ食べられるとわかったと
そんなしだいの代物であります

以前にこれは便利だと鼻息荒くしたものの
その後、ぱったりと近所のスーパーで見られなくなってしまった
カゴメ カットトマトパックを使って、
ごっつりと夏野菜を煮込んでみたのであります

カゴメ カットトマトパック 1パック
にんにく 1片
たまねぎ 1玉
鶏肉   200g
オクラ  4本
ズッキーニ 1本
生しいたけ 3つ

オリーブオイル たっぷり
赤味噌  少量

以上を煮込んだというか炒めたというか、
そんな代物でありました

まず、にんにくとたまねぎをみじん切りにして、
オリーブオイルたっぷりのフライパンでじっくりと熱する
甘味的なものが出てきたと思ったところで、
鶏肉は一口大、オクラは1本を3つくらいに切り分け入れて炒める、
ころあいを見て、ざくぎりにしたズッキーニとしいたけを投入し、
カットトマトをどばっと入れて、
弱火でじっくりことことという具合でありました

そして、生意気にもここで隠し味的に味噌を投入、
実際には、投入する前に食べてみて、
なんというか、物足らないと塩でも足そうかと思ったところで
思いつきのまま入れたんだが、
これがまぁ、びっくりするくらい合った
トマトと味噌というのの相性がこんなによいとは
夢にも思わなかったと
そんな按配であります

出来上がったものについては、パスタとあえても食べられたし、
そのままおかずにしてもよろしく、
フランスパンやバケットなんかで食べても
なかなかよろしかったのでありました

特に、フランスパンについては、軽く炙ってから使ってみましたが、
トマトとパンというこの相性の良さにも
目を見張るような具合でありました
パンをはじめて旨いと思った、
今までは食べ方を知らなかったんだな
そう思うほど、洋食にはパンが合うのだと
当たり前の事実に気づいたりしたのであります

楽チン料理で、今日もありがとうでございました

【読書】ダンナ様はFBI

2014-06-03 20:53:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
ダンナ様はFBI  著:田中ミエ

失礼ながら、意外とというか、凄い面白かった
題名からして、女性向けのほんわかエッセーかしらと
ちょっと、嘗めてかかったわけでありますが、
まぁ、確かにそういう面というか、
読みやすくポップというでもないけども
楽しく読み進むエッセーなんですが、
実際書いてあることは、極めて実践的というか、
これはもう、ビジネススキルの本としても
凄い優秀というか、そっちのがいいんじゃないかと
思ってしまうほど、なるほどと思わされる
FBI的な生き方というか、仕事の仕方が満載で
かっこいい本でありました

内容は、FBIに務めていたダーリンと結婚した
とあるコピーライターのお姉さんのお話
文章からは全く気づきませんでしたというか、
新しい本なのに、結婚したのはもう30年近く前みたいな話しで
そんな頃の日本の話しかよと、想いつつも、
そこに書かれている内容は今に地続きというか、
危惧されていたことが起きつつあるといった具合で
治安や危険が増してきたというあたりの
指摘みたいなのが、色々と思わされるのでありました

まぁ、そんなながらも、FBIのダーリンが、
その哲学というか、仕事ぶりみたいなのを
あれこれと押し付けてくるような面白話が
色々と綴られているわけなんだけども、
その哲学が、なんというかな、
これはひょっとすると、
FBIの人が言ってるからかな?とか、
そんな風に騙されているのかもと感じつつも
非常に解りやすいというか、タメになることが
山盛り書いてあって、読んでいてカツモクいたしました

なかでも、自分の仕事の最低賃金を決める
というルールが、かなりステキでありまして、
賃金という数値を使うことで、
自分がプロとしてその仕事をこなせているか、
その数字を守るために躍起になるような
もう、実力が伴っていないということに気づけないかと
そんな指標にしようというのが
目からうろこというか、凄いなぁと素直に感心したのであります

あとは、よくあるカウンセリング本にも似た内容だけど、
他人とのコミュニケーションで大切なのは、
第一印象で笑うこと、そして、少し間をおいてまた笑いかける、
他人を第一印象で4つくらいに分類できるよう
常に観察することを忘れないこと、
良いお店にいって、自分がどう対応されるかで、
今の自分が他人にどう見えるか確認すること、
などなどと、まぁ、なかなかなるほどと
思わされる内容ばかりでありまして、
今まで読んだ、色々なこういった読本よりも
よほど心に残ったのでありました
良著でありました

【読書】しんがり 山一證券 最後の12人

2014-06-02 20:42:25 | 読書感想文とか読み物レビウー
しんがり 山一證券 最後の12人  作:清武 英利

かつて、バブル崩壊という言葉が躍った、
そのさなかの一つに数えられる事件でありましょう
山一證券消滅、その時何があったのか、
会社が消滅するということは、
どんな仕事が待ち受けることとなり、
誰がその役目を果たすのか
そういったドキュメンタリめいた小説でありました
寡聞にして、その実名がどれなのかなど
さっぱりわかりませんでしたが、
なんといったらいいか、結局、リーマンブラザーズのときもそうだけど、
経営陣と呼ばれた人々には、さして、何も至らないのか、
いや、経営陣と呼ばれている人々も、
その本当のところにどれだけ関わりがあるのか
そういう調査が行われずに終わる
そんな印象を受けたのでありました

内容は、その崩壊していく山一で、
その闇、あるいは破綻の理由を探るため、
会社清算のしんがり戦を戦った人たちのことを描いておりました
まぁ、しんがり戦というか、そこでの人のやりとりというか、
解き明かされていく虚しい事実が、
なんともやるせない気持ちになる
恐ろしいそれこれでありました

あえてなんでしょうが、顧客がほとんど出てこないので、
本当の意味というか、その頃を中身から伝えるというか、
これを読んで、その当時の衝撃っぷりが伝わるといった
そんな具合ではありませんでして、
ただただ、大きな会社が死ぬときに
それを見取るということがどんなことか、
そうなっていくにつれ、人間はどう散っていくのか
淡々と描かれておりました

小説としては、もっとこう、
怒りみたいな感じたかったような、
そういう印象を持った次第、
淡々としすぎているというか、本当に、そんな気分なのかも
そう思わなくもないけども、あまりにも、
虚しいとか、虚無とかというか、
よりどころがない、こういった事件では怒りが、
そういう感情が一番わかりやすいというか、
読みやすくなるのにななんて、
思ったりしながら読んでしまって、
ドキュメンタリのよさを
まったく理解していなかった次第なのでありますが
盛り上がりに欠けるといってしまうか、
読み物としては、そんなに面白いとは
思わないのでありました

軍師官兵衛  有岡、最後の日

2014-06-01 20:41:37 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了であります
先週に引き続いて、面白い回でありました

とうとう有岡城が落ちるというわけで、
荒木のこの時点での最後がどう描かれるか
楽しみなのでありましたが、
非常にうまいというか、
ああ、そういうことだったのかも
なんて勝手に思い至るほど見事、
なるほど、茶碗を抱えて逃げたというよりは、
あれをエサに毛利を誘うって、
なかなかありうる話しだなと
思わなかったりなんだったりであります

個人的には、小六が久しぶりに活躍ということで、
なかなかステキな回であったと思うのですが、
秀吉軍第三の軍師として、
もうちょっと、ちゃんとというか、
山賊ではない小六を見たいなぁと思ってしまうところ
今回の官吏をつとめるという点は、
宇喜多の言うとおり、代わりか?という感じでしたが、
もそっと凄いところを見たかったような
そんな風に思ってしまうのであります
次の三木攻めのときについては、
小六じゃなくて、官兵衛が相手するだろうしなぁ
残念であります

さりとて、あの宇喜多を落としたというところの
まぁ、唐突感といいますか、
病に煽られたというのはどうかなと、
少々残念に思ってしまったのですが
それはそれ、宇喜多が寝返りそれを喜んで報せる猿、
そしてしかりつける信長
あの間というか、「ごもっとも」で
頭を下げ続ける男に見事というか
惚れ直したというか、ああ、あれが信長に仕えるということか
なんて思ったりしたのでありましたとさ
本当、あの秀吉は凄い、今後、
竹中直人以外に秀吉は任せられないんじゃないか

そして、ほとんど喋らない官兵衛の闇っぷりが見事、
本当こればっかりは凄いなというほかない、
目だけで演技を求められたんだろうと思うものの
撮りかたも上手いのか、黒目が浮いているかのように
白目との対比が怖いというか、物いうようで
ステキでありましたね、
もっと濁った感じになるんだろうけども、
あんだけ白黒がはっきりしているのは
映像的に怖いと伝わってきました
死んだ魚のような目とは、ああいうことを言うんだろうか
なんか違うか、まぁ、いい

もうちょっと、あの牢番とは
暖かい交流を描いておいてもらったほうが、
この後の、息子を養子にのくだりもうまいこと
見えると思ってしまうのですが、
まあ、それはそれとしまして
いよいよ、黒化した、官兵衛登場だと
楽しみにしているのでありました