CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】首のたるみが気になるの

2014-06-25 23:19:01 | 読書感想文とか読み物レビウー
首のたるみが気になるの  著:ノーラ・エフロン

阿川佐和子さんの翻訳ということで、
その人となりに共感というか、安心して読んでみました
読んでびっくり、世の中知らないことが多いですね、
元の作者は、ユーガッタメールの脚本家ということで
それはそれは売れっ子の人だったんだろうと
二度びっくりしながら、その
蓮っ葉ながらも、ステキなエッセーを堪能できたのであります

いわゆる女子系の読み物としては、
ちょっとハイエンドというか、年齢想定が高いようにも
思われたのでありますが、
まぁ、よく言われております
女はいつまで経っても女だというのを
体現したかのような、ステキなエッセーが繰り広げられていて
洋書特有といっていいのか、外人さんが得意な
ケレンミみたいなのがふんだんにまぶされて
非常に読みやすく、そしてスパイシーな本でありました

内容は、男としては理解に苦しいところは多々あるものの
なるほど、大多数の女性はこれに共感するんだろうなと
妙な同意を覚えるようなことばかりで、
脚本がどうしたとか、人生がなんだとか、
そういった難しいことも少しばかり触れているけども
触れ方自体は、実に瑣末といっていいのか、
毎日、女であるためにといったところに終始していて
ハンドバックが、いかに愚かな物体であるかとか、
化粧という行為がどれほど大変かとか、
女を長いことやってきたからわかったこととか、
そういうのがつらつら書かれていて
本当かどうかはしらないが、
多分そうなんだろうねと納得してしまうような
ステキ面白コンテンツが豊富なイメージでありました

どうにも、著者晩年の筆となっているようでして、
実際、その死に関する部分も触れられていて、
老いるということに対しての見解や、受け入れ方みたいな
そういう部分も見られて、ただの
面白おかしいだけのそれとは一線を画するといいますか
なるほどなという説得力がありまして
なかなかに楽しく、深いと思わされるところ
まぁ、かいつまんだ羅列なんかで、

飛行機は落ちない

という、なかなか人生があるというか、
ノーラさんという人をおいて、こういわしめたという
そのバックグラウンドみたいなのを楽しみながら読める
そういったステキなお話ばかりでありました
ジョークと皮肉とが、ほどよく織り交ぜになりながら
ちょっとした知謬というか、経験からくる何かが
まぶされているという
読み物として、大変楽しい、そんな本でありましたとさ