CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

うどん碗と美の壷

2007-01-30 08:44:55 | 陶磁器を探す旅と名物
昨夜は、NHK美の壷の総集編というか
入門編みたいなのをやっていて
ほのぼの見ていたのでありますが
ああ、やっぱり切子ほしいなぁとか
織部焼もへうげた奴がほしいよなぁとか
谷啓本当のおじいちゃんみたいだなぁと
満足して見入ってしまったのでありますところ

総集編なので前に見た奴をもう一度という具合でありましたが
織部への盛り付け図とか、魯山人のは初見だったので
ちょっと新鮮でありました
魯山人のは対比に出した器が、そりゃあれではそうなるだろうと
わざとらしいのを選んでいたのが気にかかったのでありますが
ずぶの素人の私みたいのは
あれくらい判りやすいほうがいいわねなんて、思ったところであります

裏番組じゃないが、この少し前にTBSでやっていた
アホみたいな歴史番組とはまったく別物でありました(贔屓)
語る価値ももたぬ

さておき、その美の壷にて織部が紹介されておりまして
じっくりとっくりと見ておりましたが
名品かどうかの差はわかりませんが
ともかく、へうけてるかどうかがポイントなんだと
改めて思った次第
そして、先日買ったうどん碗を私
織部風などとほざいておりましたが、これは違う
やっぱりどう見ても常滑焼で緑色のガラス釉をかけてるだけだ
と、気づいたので報告しますところ

今週に入って、あまりの腹のたるみっぷりに耐え切れなくなり
ダイエット作戦を敢行、うおお!とか
一人で吼えたりして、おっさん街道まっしぐらでありますが
とりあえず今週は冷蔵庫にあるものだけで暮らすという
なんか、それはダイエットじゃなくて、金欠による貧乏生活じゃないかと
少しだけ不安を感じましたが、たぶん杞憂でしょう
日本人はこれだからいかん、私は芥川のようにはならない(偉そうな)

というわけで、冷蔵庫の中に入っていたというか
食物庫にあったうどんと、友人からもらったレトルトカレーを使って
カレーうどんを作ったのでありました
ちょうどこの材料があるのを覚えておりまして
うどん碗を買わねばっと意気込んでおった次第
ようやく念願かなったわけであります

さて、ダイエット中にカレーうどんかよという突っ込みというか
疑問はさておきまして、いよいよ活躍することとなりました
ステキうどん碗、そしてそこに盛り付けたカレーうどんが
なんともいえず、緑の釉に鮮やかでステキ
ああ、食欲がそそるわと、たぶんそれはカレーのおかげと
心の何かがささやきましたが知ったことではない
ずるずる、うむ、うまいゾ
残り物で作っただけでクッキングパパ気取り
一人暮らしは、自分にだけ優しくなっていくのでありました

とりとめなさすぎでありますが
ともかく、ここで使ったうどん碗が、非常にしっくり
とてもしっくりときて大満足だったのであります
しかし、そのうどんを食べながら、美の壷を見ていて
ああ、織部焼いいなぁ、と、見比べて明らかに違う
違いすぎると気づいたのでありました

織部に使われる緑釉薬がどういうものなのかわからんが
ガラス釉ではないように思われる、となると
間違いなくこのうどんを入れている物体は
織部焼の何かではない
だいたい、肌が現れてるところが朱泥っぽい
どう見ても常滑焼じゃねぇのか、買った場所も常滑だし(適当だな)

そう思って少しがっかりとしたのでありますが
魯山人の話をしているところで、シンプルなデザインで
食物が入ったところに完成図があるという皿のお話が
とてもステキ、とても大切、大好き
という具合で、カレーうどんを入れて完成した
うどん碗のよさに、改めて骨董の何かを垣間見たのであります
800円の器でも、十分、ステキだと思えるのだから
もそっとする器使ったらさらにうまくなるかもしれんなど

その日の食費よりも高い器を使うことに
喜びを覚えるこのごろでありましたとさ
自慢というには安すぎるので、早いところ
他人を貧乏人と見下せるくらいのものをほしいとか
げすなことを考えるのであります、ぐふふふ

輪島漆器の箸とかほしいわねぇと
ちょっと思い始めてしまったのであります