CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

明智光秀 -神に愛されなかった男-

2007-01-16 08:44:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
年始に見た番組の感想がようやく一巡という感じです
恥ずかしながら、NHK時代劇の堀部安兵衛は見られなかったので
このドラマが見た最後ではなかろうか
そんな具合でありました

さて、キャストが斬新というか
結構楽しみな具合で
信長が一豊というステキっぷり
こりゃ面白そうと楽しみにしておりましたが
上川先生凄いな、ちゃんと一豊じゃなかったよと
それに驚いたというか、また違う信長様を見られたと
大満足でありました

余談でありますが、昨年から年始にかけて
舘信長、村上信長、上川信長、松岡信長
四人の信長様を見てきましたが
どれもこれも、それぞれかっこよくてステキでありました
一番というのはおこがましいですが
やっぱり舘信長の終盤の鬼がかった演技を見てしまうと
ちと、他のは時間が短かったこともあって
なかなかと思ってしまいますが
それはそれ、上川先生の信長もかなり立派というか
かっこよかった

重厚な風貌といったらいいのか
雰囲気が重苦しくて超かっこいい
そして、笑っているところと怒っているところの演技差が
紙一重なところがすげぇ、シブい、いいわ、ステキと
一人大興奮、光秀が頭を柱に打ち付けられるところは
身震いするほどでありましたし
本能寺での最期も、かなり立派な殺陣でかっこよかった
上川先生殺陣うまいんですから、もそっと活躍する武人で
また時代劇やってくださいと思うのであります

さて、脇役の話はこれまでとして
本編と主役、明智光秀についてですが
一通りの感想としましては
というか、見ていてもう一つ集中できなかったことに
この秀吉は心からこう言うているんだろうか・・・
という疑念が晴らせなかったところにあります
別にギバちゃんが悪いわけじゃないんだが
さんざん昨年見てきた秀吉が
悪い奴というか、腹黒い奴ばっかりだった
具体的に言うと、功名と柩とへうげものの秀吉が黒いせいで
この秀吉もそうに違いないと
悲劇にみまかれる光秀という役に対して、どうなのかと
色眼鏡で見てしまったのが残念でありました

実際は、二人の友情というか
まぁそんなわけねぇだろうと思いつつも
結構面白かった内容だっただけに残念
もう一度、秀吉はいい人という目で見たら
だいぶ違ったかもしれません

で、光秀のそれこれをいまさらながらにやった
そこがステキでありました
偏屈ではないが、まじめといったらいいか
意外と普通の人という感じで描かれた様が
なかなかステキで、あれこれ
中間管理職として悩むみたいなところだろうか
いや、話の合わない上司との話か
まぁ、そういうので大変でありました
しんがり戦の、それはなかろうというところも
かなりかっこよかったのでよしとしておきます

で、一番感動というか感激したのが
比叡山攻めで、あそこを戦術の観点から捉える描写
それがあっただけで、これは価値があると
一人いきまいてしまいました
比叡山のどこに伽藍があって
どのような砦となっているか、あそこが城砦であった
そういう描写があっただけで
かなり面白かったと思われます
きっと、現在の叡山に遠慮して、ああいうところは
戦争として描写できない、悲劇としてしか描写できない
そういう約束でもあるんだろうが
そこを少しだけ踏み越えた感じがして感激でありました

叡山を悪いと言ってはいけないんでしょうし
残虐行為を正当化するわけでもないんだが
戦争としてみたとき、あの山地戦というのは
相当面白いと思ってたところで
まさにという具合でありました
もそっと具体的に叡山攻略を
いつかどこかのドラマでやってくれればと
せつせつ願います

と、まぁ、そんなところで
光秀がどうしたとか、ああだったとか
そういうことはまったく思わなかったのでありますが
叡山攻めのお話が面白かったのと
本能寺の信長の姿がかっこよかった
それだけで見てよかったと思ったのでありましたとさ

ちょっと芝居がかりすぎてるとは思うものの
唐沢先生の演技も嫌いじゃないなぁと
ギャグっぽいところも含めて
見ていて感じたのであります
また、次回、前田役を見たいとかそういうこと言ってはダメですね