CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

陶磁器を探す旅~収集物~

2007-01-25 09:00:17 | 陶磁器を探す旅と名物
本題に入る前に、この陶磁器趣味への開眼を促してくれた
漫画へうげものの4巻をようやく手に入れたので
報告しておきます次第
ゴールドの表紙とあって、ゴールド=暗闇でろうそくの光を当てると
美の壷からモロパクリの知識をひけらかそうかと
思ったり思わなかったりしたのでありますが
言うほどゴールドでもありませんでした
渋い、と申しておきましょう(毒されすぎ)

何度見ても、ちょっちゅねのところで笑ってしまうのでありますが
ステキでありました、今後も数寄の世界を見せてもらいたいです
いつか沓茶碗を手に入れる日がくるかもと思いつつ

で、本題でありますが
年末年始の常滑界隈をうろうろしつつ
とうとう、自発的に作家さんの作品に手を染め始めたのでありますが
安いものでもよい、骨董でもよい、なんでもよい
と節操なく、荒波の中に身を投げ出した次第であります
なんか、知らないうちに物が増えだして
気づいたら、棚に大量の陶器が並んでおります

得体の知れないぐい飲みが2点
うどん碗が1点
湯のみが1点
茶入れが2点
ビールカップが8点

まだまだそんなもんかよと思いつつも
どう考えたって、一人暮らしの男子が
ビールカップ8点も飲み使うのは無理
だって俺ビール飲まないものと、頭を抱えておるのですが
まぁ、それはそれ、信楽のそれらも悪いものではございません
現在、水漏れしているところの受け皿として活躍(最低だわ)

そんなわけでありますが、実際のところ
よいものと悪いものの区別がまったくつくこともなく
一人で、これはきっとここがいいんだと自分に暗示をかけ
ことあるごとに、何もしらない知り合いに自慢をして
嘘で塗り固めております
その嘘で塗り固められた世界こそが骨董ではないかと
思ったり思わなかったりしつつなのでありますが
その骨董ついでに、上記リスト中もっとも高価(注:私の支払いが)な
茶入れについて少々

某百貨店が閉店セールを行っておりまして
そこで狂ったように買い物をしてしまったのであります
生まれて早くも30年が過ぎようというこのごろ
お金はためるもので、使うのはここぞというときと
貧乏生活から学んできたというか、暮らし向き以外のことに
ほとんど使ったことがなかったのでありましたが
暮らし向きのものでも、よいものを手に入れよう
そういう欲求を満たすにはバーゲンがよいと
会社のOL様たちに吹き込まれて、おいおいと買いにいったら
歯止めがきかなくなってさぁ大変
そんな具合で過ごしておりますが

その歯止めが利かないなかで、閉店セール中の催し場内に
燦燦と輝くというか異彩を放つ一角を発見
ああ、骨董市をしている、なんということだろうか
めまいを覚えつつ、ひきよせられて
今まで憧れの対象でしかなかった茶入れを多数発見したのでした

信楽、備前、瀬戸
おそらくこれらだったと思われるそれぞれ
桐箱の前にひっそりおかれて、仕服からこっそり見える首
うおおおあああ
なんか、朔太郎みたいな声をあげてしまうのですが
食い入るように見てしまう、そして経済観念が崩壊していたため
2万前後という値段が、大変安く見えてしまった
前回買った茶入れが4000円の偽者だった奴なのに

2万あったら、かなり美味しいものが食べられる
今までの私ならそう考えたのでありますが
数寄が支配しつつあるというか、もう
そういう自分に酔っているふしがあるため
疑問に思うこともなく
もったりと観賞、そして、色々と物色したのであります

骨董市とはいえ、茶入れの値段に上下がありまして
最低線で1万5千円、少し張るもので3万円を超えるところ
なるほど、確かに3万のと安いのでは作りが違うように見える(注:よくわかってない)
とりあえず骨董品なので明らかに中古というのか
古めかしさがかもし出されている、肌の色が違う(注:妄想)

じっくり見て、とりあえずよくわからんので
蓋に注目してみることにしました
前回の最安物は蓋がプラスチックだったので
なんとしても象牙あるいは、骨ものがほしいのだ
そういうことで見てまわる、1点陶器の蓋がついているという
へうげたものがあったのですが、かちんかちんと言うし
なんとなし安っぽく見えるので却下
さてと、象牙かどうかを見極めようとするのでありますが

さっぱりわからん

当たり前でありましたところ
それっぽい色とか模様とかなんだが、はたしてそうなのか・・・
象牙もとる場所によって、価値がかわるんだそうで
3万の奴は等しく、紋様みたいなのが違う
安い奴はなんかダマスカスナイフみたいになってる
だいたい軽いぞ、これ偽者じゃないのか?
店員の不審な目など一切気にすることなく
じっと見てまわる
そして、1点結局安い奴にしてしまったのでありますが
1万5千円の奴に目をつける

瀬戸

それだけしかわからん
裏にも表にも刻印はないし、量産品の臭いがぷんぷんする
文稟と書かれておりましたが、茄子っぽくねぇかと
また間違った知識を自分の中だけで繰り広げて
一人大喜びしつつ、蓋をじっと見ていると
傷というかヒビが入っている
店員に指摘したところ値引きが可能に
3000円まけてくれることになった、でもまだ高い気が
というかちょっと言って3000円てことは
粘ったら5000円くらいまけてくれんじゃないのか?
思うのだが、とりあえず今回は勉強代と思い
それ以上の交渉をやめてお買い上げしてしまったのでありました

で、興奮して帰ってみて
じっと見て、にやにやして
落ち着いた頃にもう一度考えると
実際は8000円くらいで売られてるんじゃなかろうか
俺3000円まけてもらったて喜びながら
騙されてんじゃないか
不安に思いつつ、騙されたままでいれば
幸せなのだから、目をつむりなさいと
優しい神の声が聞こえて

現在、茶入れを眺めつつ出社した次第でありましたとさ
オチもなにもない