CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

四谷怪談 忠臣蔵外伝

2007-01-10 08:56:49 | ドラマ映画テレビ感想
年末年始に、大量の時代劇を見たので
一つずつレビウしていこうと考えつつ
早くも、年末のことを忘れてしまっているこのごろ
思ったことは、その時に書いておかないといけないと
つくづく感じたのでありますが

さておいて

まずは、おそらく中部ローカルでしか放映されていなかったろう
四谷怪談であります
佐藤浩市と高岡早紀が主演張ってるあれでありました
いずれも若い、とても若い
映像の古めかしさといい、かなり驚きだったのでありますが
なかなかの良作と歌われておりましたので
楽しみにしてみました

高岡早紀すげぇ

そればっかり
そういう具合になってしまった感想であります
いやいや、全体としてはテンポもよいし
佐藤浩市の演技も素晴らしく
ああいう悪い男になりたいものだなぁと
つくづく思わされたのでありますが
それに輪をかけて、いや、そういうことじゃない
湯女として出てきた高岡早紀の、なんというか
大変だらしない体つきに、中学生のような興奮を覚えてしまった
悲しいお話

男として不覚だわと思いつつも
なんといったらいいか、うちの母が称するところの
ひょうたんのような乳(ひどい)
高岡早紀って、実は脱いだら凄い派だったのかと
驚愕したのでありますが
まぁ、正直おっぱいがどうしたというお話は
これくらいにしまして
ストーリーは、鉄板らしい四谷怪談のお岩さんのお話でありました

わたくし、恥ずかしながら
怪談の関係やら、古典的なものについて
かなり疎い、なんちゃって落語好きとか、そういうことを
しております加減から
四谷怪談の正式なというか、メインストーリーを
さっぱり知らなかったのであります
少し勉強というか、聞いたところによりますと
どうやら、忠臣蔵の幕間に演じられる(幕間っつうのも違うだろう)
異聞話なのだそうで
多くが忠臣蔵の忠義に照らし合わせて
そうではなかったイエモンが、貞女お岩をおとしめて化けて出る
そういうお話だそうであります

番町皿屋敷と、お岩さんを同じ人だと思っていたわたくしですが
恥ずかしいお話でありました
違うのだ、お岩さんは、イエモンに騙されてしまったのだ

さて、そういうイエモンに騙されるお岩さんなのでありますが
高岡早紀が怪演でありました、ステキ
そもそも、湯女という設定が異色なのだそうでありますが
その湯女として、佐藤浩市、いや、イエモンに惚れていく過程というか
過程というほどでもない、よくある時代風と言えばいいのか

イエモンが赤穂浪人なのだが
決起するまで、琵琶を弾いて日銭を稼いでいると
そこに、足らない感じの女「お岩」がやってくる
お岩は、佐藤浩市がイケメンなのをいいこと惚れたというほどでないが
まぁ、いい感じになっている
イエモンがたずねてみると、小物屋の娘だという
小物屋を探すが、そんなものはない、ある日、湯屋があったので
そこにいたしに入ったところ
出てきた湯女がお岩、おいおいお岩さん、嘘はいけないな
ばちこーん
いきなりぶん殴って、乱暴を働くイエモン、酷い、酷すぎる
だが、佐藤浩市はかっこいい(・・・・。)
よしとくれ、誰かきとくれ
そういう台詞があちこちであがって、その湯屋が騒然となるが
おかまいなしに、やってくる下働きどもを蹴散らし
そのままお岩をやってしまう
次の瞬間に、イエモンの家でご飯作ってるお岩の幸せそうな笑顔

そういう始まりであります(はしょりすぎ)
この一連の事件というか、事象が個人的にツボ過ぎて
たまらなかったのでありますが
ああやって、女を屈服させると違うな、なんというか
わからんが、ともかくああいう男が惚れられる的な
理解しがたいが、かっこいい
そういうお話大好きな身にとっては
たまらん冒頭でありました

で、その後、お岩さんは貞女じゃなくて、湯女で頭悪いので
よくわかってないんだが、イエモンは赤穂浪士だから
そのうち切腹するんだぜとかそういうことになるが
あんた死んだらやだよぅ
とか、もう、たまらんなお岩さん
そうこっちが思っているさなか、錯乱でもないが
討ち入りをしようという気概がすっかり鈍ってしまったイエモンの
葛藤というか、臆病になった自分への憤りと
それを許そうとするお岩への八つ当たりからまた、やっちゃう
挙句、俺を離すなお岩、俺を離すんじゃねぇ

かっこよすぎる(贔屓か)

と、まぁそんなことがありながら
途中、お梅だったか、妙なよいところのお嬢さんに惚れられるイエモン
ところがこのお梅が、憎き吉良家に使える某の娘だか、孫娘だか、
その金持ちっぷりやらなんやら、一年琵琶弾き浪人してて
いやになってた全てをうちゃるため
イエモンはお梅とよりそうのもいいかもなどと思う
その裏で、お梅の家が暗躍しお岩の顔を醜くすれば
イエモンが心変わりすると毒を盛る、
そこで定番どおり顔がただれるのであります

このとき、お岩は身ごもっており
凄惨なのたうちを見せるのでありました
子供は流れるわ、顔はただれるは
すげぇ、ここの発狂ぶりが、高岡早紀すげぇの一言

と、まぁこのあと、忠臣蔵の話とリンクしつつ
お話は琵琶の音とともに終わるのだが
大変面白かった、深夜で見るについて
非常に面白かった、昼に見たら面白くないと思う(酷い)

そういう物語でありましたとさ
実際は、佐藤浩一、いや、イエモンの葛藤の描写と
お岩の一途さ、忠臣蔵の悲劇そういうのが
巧妙に描かれていて面白い作品であります
テレビで再放送される機会があれば
見たほうがよいかもしれませんと
少し弱めながら、おすすめであります、長い感想になってしまった