キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン 著:マーク・アロンソン
きわめて著名な戦場カメラマンであるロバート・キャパと
その相棒であったゲルダ・タローの生涯を追った本でした
資料から解き明かして、小説のような文体で描かれていたので
読みやすくて非常に面白かった
冴えない貧乏ユダヤ人であった二人が、
一種のひらめきによって、戦場カメラマンという職業を築き上げていく
そんな物語にも読める内容でありました
ユダヤ人であるため、追われる身から逃れるため
ロバート・キャパという偽名で活動していたというのが
個人的には衝撃的だったんだが、
その名前を知らしめるため、支えでもあり、同志でもあったゲルダ・タローの姿が
非常に興味深い内容でありました
その当時の最先端というか、革命的衝動が感じられるような筆致で、
スペインの戦争を発端として、
そこに集まった若いジャーナリストたちの躍動と葛藤、
希望に満ち溢れていたであろうコミューンと
その変遷というものが、歴史ドラマのようにも読めて面白い
ファシズムと共産主義との戦いともいえる中に、
二人は身を投じて、まさに命をかけて獲得する
地位とは、少し異なる、自分たちの居場所、存在意義といったものが
煌いてみえるようでとてもよかった
あっけないでもないが、最期は二人とも戦場に消えてしまう運命だけども
そこにいたるまでの二人の活動と、そこにあったであろう気持ちというものが
想像や妄想の類だろうけども、実にうまく補完されていて
奇妙な恋愛小説のようでもあった
二人が作り上げたもの、その功績も計り知れないけども、
写真を使ったジャーナリズムの嚆矢となったこと、
その功罪についても考えさせられて、
戦記というものに対する見方が変わるようでもあった
ヘミングウエイやウォーウエルまで出てきて
当時の一等文化人、いや、文士というものが
戦争を描いていた、そこに身を投じていたというのも興味深くて
ヨーロッパ戦線をまるで違った角度から読ませてくれた本でありました
きわめて著名な戦場カメラマンであるロバート・キャパと
その相棒であったゲルダ・タローの生涯を追った本でした
資料から解き明かして、小説のような文体で描かれていたので
読みやすくて非常に面白かった
冴えない貧乏ユダヤ人であった二人が、
一種のひらめきによって、戦場カメラマンという職業を築き上げていく
そんな物語にも読める内容でありました
ユダヤ人であるため、追われる身から逃れるため
ロバート・キャパという偽名で活動していたというのが
個人的には衝撃的だったんだが、
その名前を知らしめるため、支えでもあり、同志でもあったゲルダ・タローの姿が
非常に興味深い内容でありました
その当時の最先端というか、革命的衝動が感じられるような筆致で、
スペインの戦争を発端として、
そこに集まった若いジャーナリストたちの躍動と葛藤、
希望に満ち溢れていたであろうコミューンと
その変遷というものが、歴史ドラマのようにも読めて面白い
ファシズムと共産主義との戦いともいえる中に、
二人は身を投じて、まさに命をかけて獲得する
地位とは、少し異なる、自分たちの居場所、存在意義といったものが
煌いてみえるようでとてもよかった
あっけないでもないが、最期は二人とも戦場に消えてしまう運命だけども
そこにいたるまでの二人の活動と、そこにあったであろう気持ちというものが
想像や妄想の類だろうけども、実にうまく補完されていて
奇妙な恋愛小説のようでもあった
二人が作り上げたもの、その功績も計り知れないけども、
写真を使ったジャーナリズムの嚆矢となったこと、
その功罪についても考えさせられて、
戦記というものに対する見方が変わるようでもあった
ヘミングウエイやウォーウエルまで出てきて
当時の一等文化人、いや、文士というものが
戦争を描いていた、そこに身を投じていたというのも興味深くて
ヨーロッパ戦線をまるで違った角度から読ませてくれた本でありました