CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】いま、台湾で隠居してます

2021-03-29 20:51:55 | 読書感想文とか読み物レビウー
いま、台湾で隠居してます  著:大原扁理

興味深いタイトルだと手にとったんだけども、
思ったのとちょっと違うというか、
世捨て人とは異なるといってるけども、
これは、そういうものなのか、隠居ってそういうことなのか
よくわからんが、若くして、社会生活がしんどいから
自分のペースでなんとかぎりぎり生きていこうと
貧乏暮らしともまた違うそれを行っている人が
東京でできたから、台湾でもできるんじゃない?的な感じで
ふらっと台湾移住してみて、
あとはワーキングホリデービザとか、通常ビザとか
あれこれ使いながら、なんだかんだ3年も過ごしたと
そういう話をつらつら書かれているのでありました

台湾での生活というところにピントがあってるので
なかなか興味深いというか、結構住めるもんなんだなと
驚いたりしながら読めるんだが
著者の英会話スキルというのが、おそらく侮れないんじゃないか
そう思ったりしながらも、でも、週にというか、
年に4回くらい1ヶ月ずつ働いてぎりぎり過ごすみたいな
そんなサイクルで生きているようでいいなぁと思うのでありました

セクシャリティがマイノリティということもあって、
色々生き辛いと思っていた様子も見えるんだが、
台湾では、そういうのがふわっとキャンセルされるというか、
随分過ごしやすいと語られているのが興味深いところ
そういうのが押し付けがましいというか、権利がどうのと
声高らかというではないで、
ふわっと、そーなんだ的な感じで、
ガイジンや、障害者や、様々なマイノリティが
すべて赦されるというのは語弊があるけども、
受け入れられているという感触があるようで
これは、確かに台湾通ってた頃に感じたそれだなと
しみじみ思ったのでありました
それが、翻って、俺みたいなやつでも受け入れてくれているという
まさにそこだろうかと思ったりしたのであります

今度台湾いったらどうしようという
観光案内的な内容は皆無なんだけども、
潤餅なる食べ物だけは食べてみたいなと
しみじみ感じたのでありました
素食をかなり食べる人なんだが、そういう観点で見たことなかったから
結構新鮮だった気がする

とりあえず一ヶ月5万円で、色々ひっくるめて生きていられる
その情報は大変ありがたいなとも思うんだが、
何はともあれ、個人スキルがなければ、
やはり、何かよりどころとなるものがなければ
移住というのは難しいなと、真剣に考えてしまうのでありました
マイノリティというか、家族というものが少ない身分は
そういう意味で、あれこれ考えさせられるんだが
移住先に台湾というのは、向こうも高齢化社会だし
難しいのかしらと思ったりするのであった