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CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】見てはいけない!ヤバい会社烈伝

2025-04-19 20:57:14 | 読書感想文とか読み物レビウー
見てはいけない!ヤバい会社烈伝  著:金田信一郎

タイトルの割りにはおとなしいというか、
だんだん、居酒屋の与太話調になってしまう感じで
ゴシップっぽいお話が集まったものだった

タイトルの通り、ちょっと存在がヤバイ会社の話しというのは
まぁ、話のタネとして楽しいなと読んでしまうところなんだが、
大企業批判とごたまぜになっているところもあるような感じもして、
快活に笑うというではなく、なんとなし皮肉めいた笑いを覚えてしまうものでありました
とはいえ、昭和の社長連合的な話しとかは、
なるほどなーというか、一種時代を感じるものがあって、
著者が新聞記者で若手だった頃は
そういう企業の人が山ほどいたんだろうという記録として
大変面白いと思えたのだが、まだまだそういう人が生息しているのかもなと思ったり、
いても、スケールが小さくなってんだろうなと思ったり
なんとなくしょんぼりしてしまうのであった
ある意味、元気だったといえる時代の話しが垣間見えるという感じだろうか

経済紙にあるような、トップの汚職というか、
経済上の失態みたいなのではなく、コンプライアンスがという方面の話しが多いので
これは人倫の話しでもあるなと思ってしまい、
そのあたりが会社を扱ってるけど、経済の話しではないような具合で
よりゴシップっぽさが増していたようにも思うのである
人の集まりが会社なんだから、当たり前とはいえばという話しだけども
なんか、もうちょっと経済的な読み応えを期待してしまった

とはいえ、最終的には逆の意味というか、いい意味でヤバイ会社の話しが出てきて
このあたりは会社の成長譚とでもいうようなお話なので
読み応えがあっていいなと思ったのである
会社という概念の在り方について考えさせるようなところもあって
面白いと思ったのであるが、実際会社という形になって
ある程度時間が経つとどうしても、あれこれ澱がたまるもので
それをどうにかするのは無理じゃないかなと
そういう観点からの話しが多かったようにも思うのだが
会社とはというものを時代を超えて考えさせられる内容だったようにも思うのである
政治批判とかも入ってるんだが、
そういうあたりが、どうも企業話しと乖離しているような気がしてしまうんだが
まぁ、ゴシップだと思えば、こんなものかと読み終えたのである

企業話しというジャンルではあるけども、
記者の色が物凄くでているので、これはこの時代の新聞記者という生態を見せている
そんな本でもあるのかもと、バイタリティと批評方向を楽しんだようでもあった


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