CLASS3103 三十三組

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【読書】国会議員に読ませたい台湾のコロナ戦

2021-03-15 20:57:41 | 読書感想文とか読み物レビウー
国会議員に読ませたい台湾のコロナ戦  著:藤重太

台湾がコロナ対策としてどのようなことをしてきたか
それをレポートした内容でありました
台湾が行った施策の数々が、
いかに迅速であったか、また、周到であったかという話と
それを実現させた、政治、政府のありかたというのが本筋で
なかなか興味深い一冊でありました

すっかり有名人になった、唐鳳さんだけではなく、
蔡総統がどこかの演説で使っていた、みんなが英雄(ヒーロー)というのは
本当なんだなというくらい、官民一体といえばいいか、
全台湾人の結束というものがうまく機能していた結果だと思わされる内容だった
実際は、やっぱりそうではないという人たちもいただろうし、
あれこれあるんだろうが、結果としてコロナにほぼ完勝している、
あるいは、その向こうにある中国と有利に戦いを進めている
そんな風に見えるところが興味深かった

この機会を一気にチャンスへ変えよう
そういう気持ちがあったのか、あるいは、そうなってしまったのか
そこに意識がどのように働いたかはわからないのだけども、
明らかに周到に、そして、見事にコロナを利用して
台湾という存在が、認知されるための最善策が続いたといっても過言ではない
顕著なのが、マスク工場として、国家をあげて取り組んだ部分、
これが無駄施設とならないようにすぐに、輸出に切り替えられているという
そこで得るものの大きさとかも考えると、強かだと思わされるばかり、
まぁ、その恩恵というか、或る意味後塵を拝しているといった日本が
なんとなし恥ずかしくなってしまうんだが、
それはそれとして、鮮やかだと思わされた
さらに、もともと強かったITに関する部分が、
再度脚光を浴びていたりして、
コロナという事象によって、台湾の価値が凄まじく上がっていると
これを読んでいると思い知らされるような感じすらしたのである

まぁ、ちょっと持ち上げすぎではと思わなくもないんだが、
事実として、圧倒的に上手に乗り切っている姿があるので
ぐうの音も出ないといった具合なんだけども、
これにいたるまでの苦難であったり、
よいように見えていても、いくらかのほころびがあったりという部分も描かれていて
民主主義国家として若々しい姿が見てとれて
羨ましいというか、凄い活気だと感じたのでありました

パイナップル買わないとなぁ(そういう話ではない)