CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】ライジング若冲

2021-02-10 20:02:57 | ドラマ映画テレビ感想
NHKにお正月にやっていたドラマであります
見て、なかなか面白かったんだが、
結局なんだったのかよくわからんともいえてしまう
不可思議なドラマでありました

でてきたキャラクタたちのやりとりと、
それらの絵、もしくは美に対する尋常ではない何かが
あっさりと描かれているのに、
とてもはっきりとしていて、物語としては、一種箇条書きのような内容なんだが、
シーンだけを切り取ったみたいに、なんだかんだ楽しく見られてしまったのであります

ともかく、売茶翁とのくだりがよろしくて、
そこから若冲の名前になるあたりも含めて、
あの高尚なサロンめいた雰囲気というのが
不思議な魅力として描かれていてよかったと感じたのでありました
翁が、なんとなし、へち貫を思わせる感じで
ああいうのが、あの時代あっちこっちにいたんだろうかねと
思わされたのであります
世捨て人ではないが、そういうジャンルという高尚さが
この頃にはあったという話か、
あるいは、日本人、もしくは日本の美術というものには
そういう存在と価値観というのが必要なのかと
考えさせられたのである
なんか、勘違いしているかもしれない

主役二人のやりとりと、絵になる姿が見事だと思いつつも、
応挙が、ガヤみたいにじたばたしてるのも面白くて
池大雅やら、その時代人たち勢ぞろいなのは楽しかったけども
仏画というジャンルに挑んでいたことをまったく知らなかったので
そこは、なかなか衝撃的というか
なんか、虚を衝かれたような気持ちになったのでありました

晩年そういう心持になったということか、
あるいは、坊主の相棒とのことが何か作用したのか
なかなか、面白いそれでありました