滅びの前のシャングリラ 作:凪良ゆう
破滅系のSF小説でありました
舞台設定が、子供の頃に誰もが考えそうな
あと一ヶ月で世界が滅びるというやつなんだが、
その設定と、関係のないところで人間関係を描いていて
面白い小説でありました
滅びるという結末に意味がなくて、
日常の延長に、滅びが添えられた感じなのがよい
物騒なことが起きていくんだが、
それが、滅びによって無効化されるというか、
御破算になるというところだけに使われていて、
それとは全然別に、いじめにあっていること、
したいことがないこと、生まれについて、
様々なことをある意味家族である4人+1人によって描かれていて
やけっぱちでもないが、すっきりした気分を抱えていく
一種の解放みたいなのを見たように思うのでありました
自分の気持ち次第なんだということもありながら、
その本当のところというのは、他人から見てわからないし、
自分でもわからないしという
悩むことそのものに意味がないような気分になれる
他力による解放でもあるけど、
自分らしさ、本当にやりたいことというのが
破滅ということによってようやくできるという
虚しさもあるんだが、それもまた、
夢想というか、SFのifでしかないのかもしれないと
物語だからこそ見せてくれる希望がある小説だった
破滅系のSF小説でありました
舞台設定が、子供の頃に誰もが考えそうな
あと一ヶ月で世界が滅びるというやつなんだが、
その設定と、関係のないところで人間関係を描いていて
面白い小説でありました
滅びるという結末に意味がなくて、
日常の延長に、滅びが添えられた感じなのがよい
物騒なことが起きていくんだが、
それが、滅びによって無効化されるというか、
御破算になるというところだけに使われていて、
それとは全然別に、いじめにあっていること、
したいことがないこと、生まれについて、
様々なことをある意味家族である4人+1人によって描かれていて
やけっぱちでもないが、すっきりした気分を抱えていく
一種の解放みたいなのを見たように思うのでありました
自分の気持ち次第なんだということもありながら、
その本当のところというのは、他人から見てわからないし、
自分でもわからないしという
悩むことそのものに意味がないような気分になれる
他力による解放でもあるけど、
自分らしさ、本当にやりたいことというのが
破滅ということによってようやくできるという
虚しさもあるんだが、それもまた、
夢想というか、SFのifでしかないのかもしれないと
物語だからこそ見せてくれる希望がある小説だった