CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】弔辞

2021-02-02 20:53:46 | 読書感想文とか読み物レビウー
弔辞  著:ビートたけし

名義がビートたけしというあたり、
芸人としてのそれで書かれた本でありました
自分の葬式用にといった感じの体裁だけども、
実際は、ビートたけしが思う芸人論と、自分が考えてきたことを綴った
持論をまとめた本であります
タイトルのような、しんみりした雰囲気は皆無なんだが、
こういうことを考えて、お笑いやっていたのかと思うと
これはこれで、しんみりしてしまうのである

やっぱりこの人は、インテリなんだなと思わされるところが多く
自身の生い立ちと、本当のところでは学者をやりたかったという
一種のコンプレックスみたいなものを書きつつも
そんな饒舌なわけでもない、
今、生きてきたという結果でもあるし、これからも生きるようにするという
決意表明でもあるような、自分をただただ書いた本でありました
忖度なんてする必要がない人なので当たり前だけども、
別に迷惑なんてあるはずもないが、
自分の思うがまま、わがままを通しているという印象を受けた

コロナの時勢もあってか、
志村さん含め、ドリフターズへの言及もあったり、
さんま、タモリのビッグ3に関する言及もあったり
このあたりは興味深いというか、面白いなと思わされたんだが
相棒のようにじゃれている、所ジョージさんのことがなかったのが
ちょっと残念ではある、あれこれ聞いてみたいことが多いんだが
まぁ、どっちゃでもいいのかもしれんな

これからのお笑いというものがどうなっていくか、
そこに考えを述べているところもあるし、
最近の若い世代のことや、今のテレビ業界のこと、
このあたりはスポンサーを含めた構造的な内容まで書いていて
なるほどと思うところが多々あったのでした
今のご時勢、この人が全盛だった頃のやりようができないのは
時代というもので仕方ないというのも
わかっているし、やったところでオンエアーされないという憂き目をみたりもしているようで
お笑いのあり方に、頭を悩ませるでもないが
考えるところを持っているのがわかったのであります

もうちょっと、趣味の車の話とか
そういうのも聞きたかったけども、
どちらかというと昔語りに近い内容でありまして、
死ぬまでに、もう一回、今度は趣味全開の内容で
書いてくれんだろうか、読んでみてぇなと思わされたのでありました

なんだかんだ、たけちゃんマン世代なんだな、私わ