CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】ラプラスの魔女

2015-09-14 21:45:13 | 読書感想文とか読み物レビウー
ラプラスの魔女  作:東野圭吾

久しぶりでもないですが、東野圭吾作品を読みました
相変わらず面白いと感じつつも、
これはちょっと、期待したのと違うな
なんて、偉そうなというか、
欲深い感想を持ったのであります
SFというほどでもないですが、
それに近しい設定で見せてくれたわけですが、
いっそ振り切って、パラドクス13のほうが
より引き込まれたとか、思ってしまうのであります

だからといって、面白くなかったわけもなく
あっという間に読みきれたという感じなのですけども
物理法則を見切るという、恐ろしい能力ラプラスの魔について
それを持ちえた二人が、なんとなし頼りない感じの
普通の人たちと交わったりしながら、
事件をおっていくという感じで
見ていて面白いし、相変わらずスピーディでステキだと
感心しきりだったのでありました

一見、ちゃんとした科学といっては失礼ながら、
ガリレオ先生のような雰囲気もありつつ、
でも、トリックの根本がSFというところが、
なんか、惜しいというか、そうなってしまうとなと
ちょっぴりがっかりしてしまったのも
本音でありまして、仕方ないと思いつつも、
ダイナミックな、エンターテイメント小説だったと
自分のなかで結論づけているわけでありました

話の内容としては、もうちょっと、
報いだとか、償いだとか、そういう点を
描いて欲しかったようにも思ったり、
これまでの作品と少し違うなと
感じたのでありましたとさ

ともあれ、楽しく読んだのでよいとしつつ
キャラクタもの小説のようだなと感じたと
メモっておくのでありましたとさ