CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】ようこそ、わが家へ

2015-09-23 23:04:08 | 読書感想文とか読み物レビウー
ようこそ、わが家へ  作:池井戸 潤

またも池井戸作品であります
今回は、少し趣向が違うというか、
まぁ、銀行に絡むあたりは、いつものとおりだけど
ストーカーに付けねらわれるという
気の毒なお話とセットになっておりまして、
社会的な問題を想起させつつの
サスペンスでありました
なかなかはらはらさせられました

そんなわけで、いつものとおり
あっという間に読み終えてしまったのでありますが
これまでと違って、サスペンス要素が
ずいぶんと多いというか、色濃く出ておりまして
なかなか読み応えというか、
楽しみの増えた感じの読書でありました
ストーカーが出てくるのでありますけども、
その不気味さというか、
気持ちの悪さと、素行の悪意というのが
なかなかステキに描かれておりまして
恐怖心からやってくる、いくつかのミスリードなんかも
楽しみつつで、最終的には全部解決して
めでたしといったところ
こういう感じなので、安心して読めますな

しかし、読んでいて物凄く面白かったと
そこまで思うほどでもなく、
二つの事件が、完全に独立しているというか
これは、どっちかだけに絞っておいたほうが
話がまとまってたんじゃないかしらなんて
偉そうなことを思ったりしたのであります
まぁ、一度に二編読めたと
そんな楽しみ方ができたともいえるので
御得な感じでありました

これが、どれがと
面白ポイントを挙げるのは
意外と難しい小説だったのですけども
推理とサスペンスが軽妙に入り組んだ感じで
2時間ドラマ的な作り方で、
コンパクトにまとめてみたら
非常に面白いんじゃなかろうかなんて
思ったりしたのでありましたとさ
楽しんだので、よいのである