映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

大映宣伝部・番外編の番外 (95) チェリト・ソリスさん

2016年01月11日 | 日記

  

  

 

    今回は皆様が覚えておられるかどうか少し不安ですが、フィリッピン女優のチェリト・

    ソリスさんです。

    昭和36年に大映が製作した「釈迦」(製作・永田雅一、監督・三隅研次)は会社が総

    力を挙げての作品で、70ミリスーパーテクニで撮影された作品でもあります。この

    作品で重要な役を演じた女優さんがチェリト・ソリスさん。この時期は邦画界がアジ

    ア各国とのつながりを強くし、香港女優のユー・ミンが日本映画にも出演して大評判

    になっていた時期です。

    大映も何本かユー・ミンの出演を希望し、交渉してOKをもらっていたようですが、東宝

    が先に出演させたことで道義的に手を引いた経過があります。その代わりとして永田

    社長の薦めでチェリト・ソリスが出演することとなり、「釈迦」のあと「熱砂の月」にも出

    ています。

 

    結果的に彼女の出演は2本のみでしたが、確かに美人であり個性も強いのですが、

    ユー・ミンと比べると清純さや甘さが不足していて、残念ながら日本では成功しな

    った女優さんでした。

    大映後、私は友人がフィリッピンにいて何回か行った際に、チェリト・ソリスの消息を

    聞いて回りましたが、ほとんどの人は彼女のことを知らない中で、かろうじて名前を

    覚えていた年配者に会うことが出来ましたが、かなり前に故人になったと言っていま

    した。

 

          

 

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする