38年も前になります。当時は初めて見るような斬新な映像、宇宙での冒険、魅力的な
キャラクターなどなど手に汗を握りました。そして今回は、2005年の「スター・ウォーズ
エピソード3 シスの復讐」で新3部作が完結してから10年ぶりに、再びその伝説が「ス
ター・ウォーズ」のシリーズ7作目として再起動です。
今回は「ジェダイの帰還」から約30年後を舞台に描かれますが、ジョージ・ルーカスか
らディズニーに製作の権利が移り、監督もスター・トレック」などで知られるJ・J・エイブ
ラムス監督がメガホンをとっています。音楽はおなじみのジョン・ウィリアムズ。
ヒロインのレイ役には無名から大抜擢されたイギリスの新人女優デイジー・リドリーの
ほか、ジョン・ボヤーガ、アダム・ドライバー、オスカー・アイザック、ドーナル・グリーソ
ンといった新キャストに加え、マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー
らオリジナル3部作のメインキャストも登場しています。
世界的な事前宣伝がとても上手かったこともあり、大きな話題になっていて私も胸を膨
らませて映画館に駆けつけました。袋叩きにあうかも知れませんが、正直に私の感想
を述べますと期待外れもいいところで、一番肝心な物語の面白さに欠けているし、人物
設定にも魅力を感じないような出来です。
アメリカ映画がお得意の西部劇と戦争映画をミックスしたような作り方で宇宙物の魅力
に欠け、これは結果的に監督を変えたことによる失敗だった言えます。ただCG技術の
進歩には目をみはるものがあり、この点に限っては合格です。
いつも言いますように、映画の見方は、各人各様の思い入れ、良し悪し、好き嫌いがあ
りますので、私は私です。どうかそのあたりはよくご理解いただきたいと思います。