シルベスター・スタローンの代名詞とも言える映画「ロッキー」(1976)は、自ら脚本・主演
でアカデミー作品賞を獲得し、スタローンを一躍スターダムにのし上げました。今回はそ
のロッキーのライフワークとも言うべき内容で、自ら製作・主演として参加した「ロッキー」
シリーズを継承するドラマです。
新たな物語は、ロッキーのライバルであり盟友であったアポロ・クリードの息子アドニス・
ジョンソンが主人公となり、ロッキーは彼のセコンドとして登場します。アドニス役は「フル
ートベール駅で」の演技が高く評価されたマイケル・B・ジョーダン。同じく「フルートベール
駅で」で注目された新鋭ライアン・クーグラーが、監督・脚本を務めています。
実はあまり期待せずに見ましたが、とても感激して映画館を出ました。静の演技をみせる
シルベスター・スタローンと、動のマイケル・B・ジョーダンの二人は息があって好演ですし、
スタローンは新しい映画伝説を作るのに成功しています。特にボクシング‣シーンは迫力
があって最高ですし音楽効果もいいです。いま上映中の超大作などより、ずーっと充実し
ているし面白いと思います。お薦めの一本です。