Yoshi Veggie & Salon de Topinambour

自然な暮らしとナチュラルフード、地球の多様な食文化を愛する、旅する植物料理研究家YOSHIのつれづれ

早起きと紅茶とインドと

2006-10-09 | Weblog
早起き癖がすっかりついて、何が得しているかって、朝の空気です。
まだ汚されていない、夜の間に植物が再生してくれた空気をお腹いっぱいに深呼吸できる。
おもしろいことに、朝の空気は、地球のいろんな場所に擬似トリップさせてくれる。
ここ2ヶ月間で擬似トリップしたところといえば、
ハワイのワイキキの安ホテルのバルコニーから望む裏通り、晩秋のロンドン、軽井沢、バリのお供えの儀式が始まる前の路上、バゲットを大きなかごに積んで走るバイクを目で追う、プノンペンの薄暗い朝。。。
そう、まだ起きていない朝は、なぜか懐かしい場所の懐かしい空気と、同じ粒子が私の住むここで漂っているんです。
もちろんたまに(!)、今ここという場所と、空気がぴったりと一致して、どこにもトリップしない、というか、今ココにトリップしている、ってこともある。
旅の慢性ヤマイにかかっている私には、この早起き癖はほんとにクセになってるわけです。

先日友人のRさんが、インド北部にNGOのお仕事で旅立つ前に家に泊まっていってくれた。国境を超えている彼女の身と心の柔軟さが心地よくて、ずーっとおしゃべりをしていた。

インドも、最近よく早朝トリップする地のひとつ。
冬の、まだなんとなく薄暗い路地裏で、肌寒さを感じつつチャイ屋のベンチに腰掛けて、素焼きの茶碗に入ったチャイをすする。
チャイは思いっきり甘いのに、近くの屋台で売っているやはり甘い揚げ菓子や、サモサ(じゃがいもとグリンピースが入ったカレー風味の三角形の揚げ餃子のようなもの)やパラータ(ギーがたっぷり折り込まれた多層の平焼きパン)をお供にして朝食にする。
これで一日がすでに終わったような安堵感。いけない、いけない、これじゃ。

お気に入りの紅茶が昨日届いた。
雪をかぶって青白く輝いているヒマラヤ山脈の連なりを望みつつ、ダージリンからネパールへと国境越えをする道沿いは、一面、連綿と広がる茶畑。
その知名度から、インド・ダージリンティにはしっかりと値がつき、ネパール・イラム地方産の紅茶は影が薄い。
地形的にはあまり変わらないと思うんだけど、私が気に入っているこのお茶は、繊細なダージリンティではなく、ネパール側のオーガニック農場で育てられたお茶。

ネパリバザーロというフェアトレード団体が取り引きしている。
タンニンも香りもしっかりとしていて、1杯目はブラックで、2杯目はミルクティにして、と思うのに、その味と香りを味わっているうちにいつもブラックのまま飲み終えてしまう。

ネパリバザーロでは、後輩のI君も働いているから、なお嬉しい。
ちょうど国立のまちイベントで私が自然食パーティをする15日に、ネパリバザーロでも本拠地横浜で「ネパール・デイ」というイベントをやってるらしいです。


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