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「身分帳」佐木隆三を読んでの感想

「身分帳」佐木隆三さんを読んでの感想です。
この本の主人公山川一さんは殺人犯で服役。刑務所内でも問題を起こしてばかりで仮釈放にもならず刑務所内での問題行動で刑期も加算されての満期出所。
そんな山川一さんが旭川の刑務所を出所してからの話。
いろいろな人に出会い、感謝しているけれど問題を起こしてしまう。
危ないながらもギリギリで生きている。
僕は何か山川一さんに僕はかなり似ているところがあると読んでいて感じました。僕は暴力はしないしせいぜい怒鳴る程度だけど。
でも気持ちを大切にする山川さんを僕はハラハラしながら応援して読みました。
「こういう時大声出すのは簡単だがうっぷん晴らして終わるだけだ」と自重することを話す山川さんに僕はそうだと言いました。
ギリギリの線で生きている山川さんでしたが、感情が先に出てしまい失敗を繰り返す。でもギリギリで何とか持ちこたえていました。
相手にも感謝しているのだけど、つい気持ちが先に出て行動してしまう。
小説の最後は思わず走り出して終わるのですが後日談もあるようです。
最近僕も一日に2回別の人に怒鳴ったこともありました。
僕は気を付けないと道を踏み外すぞと自分に言いました。
結局社会は優しいようで問題を起こすと冷たくなる。そんなギリギリの世界なのかなと僕は思っています。
でも読んでいて僕は「上に伸びれないのなら下に根を張れ」という高橋尚子さんの先生の話を思い出しました。
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