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上橋菜穂子「守り人シリーズ」感想

上橋菜穂子さんの「守り人シリーズ」
精霊の守り人、闇の守り人、夢の守り人、・・・
全十冊を読み終わっての感想です。
僕はすっかり登場人物と友達になっていました。
世界観が凄いとか、一つの事でもそれぞれの人の立場によって異なるそれぞれの人の見方を描いている、
とかいろいろあるでしょうが、
僕が一番こころに残ったのは、「思い出のちから」です。
人は思い出を持ち続けることでここまで頑張れるのだと。
一緒に生きた人との思い出、特に楽しかった思い出で、
人はつらい事でも踏ん張れるのだと。
もう投げ出したい、道からはずれそうになっても一緒に過ごした思い出を思い出せば踏みとどまるのだ。
僕も大切な人との思い出を大切に抱いて生きている。
でももう会えなくなってしまった人もいる。
僕はそういう人を思うとさみしい気持ちになってしまう。
でもこの本の最後に主人公が思う。
「もう会うことは一生ないかもしれないけれど、自分達の間に変わることのない絆がある。折にふれてその人を思い出す。笑顔を泣き顔をおこった顔を。そしてそのたびに、彼ののすこやかな生を願うだろう」
僕も出会えた人を思い出して、大切な思い出を思い出していけば踏ん張れると思う。
そして出来たら新たな思い出も欲しいなと思う。
僕はこれからも人との出会いを大切に生きていきたいです。
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