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ブルース・スプリングスティーン「THUNDER ROAD」感想

僕のブルース・スプリングスティーンへの旅は「THUNDER ROAD」から始まったのだと思う。
1985年ブルース・スプリングスティーン、Eストリートバンドの初来日公演、
僕は必死にチケットを手に入れたが、ライブの日に入院していて観に行かれなかった。
ライブで「サンダーロード」を観客が一緒に歌った、あまり歌える人はいなかったが、
という話を後から僕は聞いて、本当に残念だった。それから僕は無気力になった。
でもそれからいろいろなこころある人たちに出会えてやる気を取り戻し、
ついに2009年4月に僕はアメリカ、ボストンにブルース・スプリングスティーン、Eストリートバンドのコンサートに行った。
そこでブルースは「THUNDER ROAD」をやってくれた。
ステージの上のブルースにうながされて僕は
”Show a little faith.There's magic in the night.You ain't a beauty but You are all right.That's all right with me.”
と大声で歌った。
涙が出て来た。
本当にうれしかった。
この曲は僕の病気からの闘いの曲。そして僕はそれに勝ったのだと思った。

ブルース・スプリングスティーンは僕に繊細で、そして力強い気持ちを持ち続けさせてくれた。
それは2015年の今でも僕は持ち続けている。
そう思わせてくれる魅力が「THUDER ROAD」には詰まっている。
歌詞の一節、「もう遅いのはわかっている。でも走れば間に合うかもしれない」
僕は一生懸命走ってブルースに、そして僕の人生に追い着いた。
それからまた僕は昨年5月にもコネチカットで「THUNDER ROAD」をブルースと歌った。
この時はもっと上手く歌えたと思う。
ブルースは僕にセカンド・チャンスをくれた。
だから僕は人生にもセカンドチャンスがあるのだと信じられる。
そして頑張れるのだ。
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