今日は、今年一番かと思われるコンディションでのゴルフ。
短い割には、普通のスコアだったが、気持ちよかった。
三浦さんの新著。
古事記、日本書紀、万葉集、風土記では、たぶん現在第一人者。
著作もこれまで結構読んできたが、今度は「海の民」?
沖縄方面かと思って読み始めたが、全然違って、いわゆる日本海側をヤポネシア表通りとして、日本海側の古代史を、徹底追及した本と言える。
日本海側の歴史は、たぶん戦前は、ほとんど顧みられなかった。
これは、太平洋側に権力が集中した歴史から、日本海側が置き去りにされたということだと思うが、戦後、どんどん見直しが進んでは来ている。
でもまだまだ。
本書は、そこに徹底的にスポットライトをあてて、九州の北部から越中までの、考古学的発見、書物に残された記述から、その歴史を見直す。
その結果、日本の古代史における日本海側の影響の大きさを再発見する結果となった。
出雲神話では、その痕跡が残されているのだが、出雲風土記での国引きで、能登半島を引っ張ってくる話、渤海からの数多い漂着記録、日本海側から、京都、奈良までの、水運ルート、能登半島を横切るお祀り。
様々な痕跡が、日本海側ネットワークの古代史における存在の大きさが浮き上がってkる。
継体天皇の出自もその一つ。
一之宮巡りをして、兵庫の出石神社に行ったが、これも、日本海側のネットワークの重要拠点だったという。
気多大社は、能登半島の西側の拠点だ。
日本海側には、古代の海運に重要な入り江が多数ある。
どうしても、大陸との交易というと、瀬戸内海を経由しての行き来を考えてしまうが、実際は、日本海側、本書でいうヤャlシア表通りの方が、主流だったのではないか。
面白かった。
今日は、サントリー美術館で始まった聖徳太子展に行ってきた。
17日に始まったばかりのせいか、平日の割には、結構混んでいた。
トーハクでの聖徳太子展がすばらしかったこともあり、相対的にどうかなと思って行ったが、なかなかすばらしかった。
トーハクが、法隆寺中心だったのに対し、こちらは、四天王寺中心というところか。
四天王寺は、建物がみな新しくなってしまったが、結構飛鳥に遡る宝物や、その後の、仏像、書などが結構残されていることを知った。
建物も、かつての堂の場所にそのまま作られているそうだ。
聖徳太子絵伝が多く展示されており、時代に連れ、少し変化があるものの、聖徳太子伝説が伝えられて来た様子がわかる。
その後の、親鸞などが、敬ったこともあり、日本国民に広く浸透した。
また、如意輪観音にもたとえられ、四天王寺の本尊も如意輪観音だったという。
今は、失われているが、当時の絵や、模造仏が残されており、大体の姿は、わかる。
また、物部氏を打ち破った時の守り神である、四天王像も、残されている。
これは、後の躍動的な姿ではなく、法隆寺金堂にある四天王像のような、静かなお姿だったようだ。
その他、聖徳太子に関連する展示が、全国各地から集められており、すばらしい展示だった。
日本史、仏教に興味のある方にお勧めしたい。
久しぶりにミッドタウンにいったが、吹き抜けを利用したデコレーションはいつもすばらしい。
スケートリンクが作られているとは知らなかった。
早くも数人が滑っていたが、溶けないのかな?
本書は、まだ出たばかり、というか、公式発行日は、12/6だからまだ出てない?
私が認識しているレット・イット・ビー本で、出ていなかった2冊の内の1冊。
50周年の時から企画は決まっていたそうだが、映画が伸びて、発行も延期され、結局ギリギリで完成したようだ。
51stのはずが、51thになっている。
最強のマニア本というあるだけあって、確かに強力。
凄いディープな寄稿のオンパレードだ。
最初のグリン・ジョンズや、マイケル・リンゼイ・ホッグのインタビューも初めてだし、大村さんの当時の映画の封切り情報も初めてだった。
私がいた仙台では、日乃出劇場で、9/12~10/5に公開されたというから、私が覚えているポスターは、まさに鎌倉から仙台に転居直後に見たものだということがわかった。
かつ、カップリングが、ウッドストックということで、これで、全く興味のなかったはずのウッドストックを知っていた謎も解けた。
このデータを集めるのもたいへんなご苦労だったそうだ。
MLの当時の記事の再褐も面白い。
当時、いかに日本中のファンがやきもきしていたかた、よくわかる。
イギリスからの情報の二転三転。しかも、その情報が正しい訳でもない。
アルバムレビューも、これまで、レット・イット・ビーがいろんな形で世に出ているから、今回の新たな音源も踏まえた、マニアックな内容になっている。
世界最強ではないか。
ビートルズ後期の、東芝音工のビートルズ担当だった水原氏の寄稿も貴重。
今は、分解されつつある東芝だが、その音楽部門だった東芝音工がいかに、凄い会社であったか、そして、その中で、担当者がいかに悪戦苦闘してきた歴史がよくわかる。
新入社員だったというから、いかに忙しい時代だったかも。
レット・イット・ビー関連のコレクションもめちゃくちゃ。
どうやって、いくらかけて、集めたのか。
東芝音工の工場の話も面白い。
川口にあったそうだ。
ビニル盤のカッティングの話でいえば、今回のビニル盤は、日本版だけ、異なっているそうで、ここまでマニアックになってくると、流石についていけない?
並べて聞けば、すぐわかるレベルの違いなのだろうか。
日本盤しかないので、並べて聞けないが。
藤本さんと朝日さんの寄稿も、ウィットに富んでいて楽しい。
完全にマニア向けだが、今回のGet Backプロジェクトに興味のある人は是非。
ディズニープラスでの放映はいよい来週。
そういえば、100分程度の映画バージョンが公開されるという噂とか、BDで出る時は、6時間どころか、12時間バージョンになるとの噂も出てきた。
この騒ぎ、まだまだ収まりそうもない。
ごく狭い範囲での騒ぎだが。
今日は、昼休みを利用して、ビートルズクラブ主催の、レットイットビーと、ゲットバックの展覧会に行ってきた。
いつものFAB4ギャラリーで、狭い会場だが、結構客が入っていてびっくりした。
いつもは、数人なのだが。
展示期間が短いことも影響しているのか。
それとも、やはり日本人が一番好きと言われているレットイットビーに関する展示だからなのか。
おなじみ、アルバムジャケット。
映画のポスターもこのデザインで(中に展示されていた、私も一応持っている)、私が、4人の名前を知ったのも、このポスターから。
今日の客層を見ても似たような歳の人が多い。
左が、ゲットバックとして出そうとしていた時の、アルバムジャケット。
今回日の目を見たが。
ゲットバックの文字が二重線で消され、レットイットビーと書かれている。
そして、右がレットイットビーとなったジャケットだが、結局ボツになり、作り直された後、上述のジャケットになった。
これが、ポールのアイデアだったかもしれないことは、だいぶ昔に書いた。
展示の目玉の一つの、ルーフトップでジョージが来ていたコート。
その左が、当日、ポールと、ジョージが使っていたベースとギターと同型の楽器。
このモサモサコートを着て、淡々と演奏するジョージ。
これが、ジョンの使っていたエピフォンカジノ。
来日公演で使っていたものの塗装をしなおしたものだという。
ということで、写真撮影ができるのは、この部分だが、その他にも貴重な資料が。
例えば、ジョンがアランクラインに対し、ニールの給料を週70ポンド引き上げるようにというメモとか、クリスマスカードのデザインを、クラウスにやらせてはどうかとのメモとか。
面白いのは、アップル設立当時のアルバム毎の売り上げ枚数で、ホワイトアルバムと、プラスティックオノバンドのアルバムは、30万枚近く売れているのに対し、ビリープレストンのアルバムは、3万枚にも届いておらず、誰かが?マークを書いている。
当初から、ビートルズ一本足打法であったことがよくわかる。
会期は残りわずかだが、ビートルズに興味のある人はいかが?
今日も、ゴルフ。
最高の天気。
紅葉も綺麗になってきた。
スコアは、前半さっぱりで、後半そこそこ。
なかなか安定しない。
本書は、本屋で見つけた。
石澤さんの本は、かなり読んでいるのだが、昨年10月に出ていた本書には、気づかなかった。
題名にもあるように、まさに、石澤さんの研究の集大成のような本。
カンボジアにあまり詳しくない人は、聞きなれない固有名詞が多くて苦労するかと思うが、私は、3度のカンボジア訪問を通じて、アンコール、プノンペン中心ではあるが、かなり聞きかじっていたので、本書のすごさがよくわかった。
あまり知られていない、アンコール以前のカンボジアから、シャムに迫られ衰退するまで、碑文の解読結果を中心に、王朝の盛衰を、考察している。
驚くのは、血縁で後継者が決まることは少なく、王が亡くなると、力で、次の王位を奪いあうことが多かったことだ。
そして、その度に、巨大建造物を競って建てた。
その石でできたものが、多く残されたわけだが、とんでもない労力が必要だったことがわかっている。
それを支える労働力があったのは、水を支配することにより、農業が栄えていたからだ。
最後は、バンテアイクデイで発見した280体の仏像の話。
私が、最初に訪れた時、バンテアイクデイ遺跡の調査が始まっており、立ち入りできなかったのだが、その際、大量の仏像が廃棄されているのを発見したのだ。
その仏像は、イオンが寄贈した博物館に納められており、3度目の訪問で、見ることができた。
故意に壊されているものが多いのだが、質の高い仏像であることがよくわかった。
やや詳しい本なので、カンボジアをディープに知りたい人にお勧め。