今日も、ゴルフ。
最高の天気。
紅葉も綺麗になってきた。
スコアは、前半さっぱりで、後半そこそこ。
なかなか安定しない。
本書は、本屋で見つけた。
石澤さんの本は、かなり読んでいるのだが、昨年10月に出ていた本書には、気づかなかった。
題名にもあるように、まさに、石澤さんの研究の集大成のような本。
カンボジアにあまり詳しくない人は、聞きなれない固有名詞が多くて苦労するかと思うが、私は、3度のカンボジア訪問を通じて、アンコール、プノンペン中心ではあるが、かなり聞きかじっていたので、本書のすごさがよくわかった。
あまり知られていない、アンコール以前のカンボジアから、シャムに迫られ衰退するまで、碑文の解読結果を中心に、王朝の盛衰を、考察している。
驚くのは、血縁で後継者が決まることは少なく、王が亡くなると、力で、次の王位を奪いあうことが多かったことだ。
そして、その度に、巨大建造物を競って建てた。
その石でできたものが、多く残されたわけだが、とんでもない労力が必要だったことがわかっている。
それを支える労働力があったのは、水を支配することにより、農業が栄えていたからだ。
最後は、バンテアイクデイで発見した280体の仏像の話。
私が、最初に訪れた時、バンテアイクデイ遺跡の調査が始まっており、立ち入りできなかったのだが、その際、大量の仏像が廃棄されているのを発見したのだ。
その仏像は、イオンが寄贈した博物館に納められており、3度目の訪問で、見ることができた。
故意に壊されているものが多いのだが、質の高い仏像であることがよくわかった。
やや詳しい本なので、カンボジアをディープに知りたい人にお勧め。