かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

51年目に聴き直す『レット・イット・ビー』深掘り鑑賞ガイド

2021年11月18日 | The Beatles



本書は、まだ出たばかり、というか、公式発行日は、12/6だからまだ出てない?
私が認識しているレット・イット・ビー本で、出ていなかった2冊の内の1冊。
50周年の時から企画は決まっていたそうだが、映画が伸びて、発行も延期され、結局ギリギリで完成したようだ。
51stのはずが、51thになっている。

最強のマニア本というあるだけあって、確かに強力。
凄いディープな寄稿のオンパレードだ。

最初のグリン・ジョンズや、マイケル・リンゼイ・ホッグのインタビューも初めてだし、大村さんの当時の映画の封切り情報も初めてだった。

私がいた仙台では、日乃出劇場で、9/12~10/5に公開されたというから、私が覚えているポスターは、まさに鎌倉から仙台に転居直後に見たものだということがわかった。
かつ、カップリングが、ウッドストックということで、これで、全く興味のなかったはずのウッドストックを知っていた謎も解けた。
このデータを集めるのもたいへんなご苦労だったそうだ。

MLの当時の記事の再褐も面白い。
当時、いかに日本中のファンがやきもきしていたかた、よくわかる。
イギリスからの情報の二転三転。しかも、その情報が正しい訳でもない。

アルバムレビューも、これまで、レット・イット・ビーがいろんな形で世に出ているから、今回の新たな音源も踏まえた、マニアックな内容になっている。
世界最強ではないか。

ビートルズ後期の、東芝音工のビートルズ担当だった水原氏の寄稿も貴重。
今は、分解されつつある東芝だが、その音楽部門だった東芝音工がいかに、凄い会社であったか、そして、その中で、担当者がいかに悪戦苦闘してきた歴史がよくわかる。
新入社員だったというから、いかに忙しい時代だったかも。

レット・イット・ビー関連のコレクションもめちゃくちゃ。
どうやって、いくらかけて、集めたのか。

東芝音工の工場の話も面白い。
川口にあったそうだ。
ビニル盤のカッティングの話でいえば、今回のビニル盤は、日本版だけ、異なっているそうで、ここまでマニアックになってくると、流石についていけない?
並べて聞けば、すぐわかるレベルの違いなのだろうか。
日本盤しかないので、並べて聞けないが。

藤本さんと朝日さんの寄稿も、ウィットに富んでいて楽しい。

完全にマニア向けだが、今回のGet Backプロジェクトに興味のある人は是非。
ディズニープラスでの放映はいよい来週。
そういえば、100分程度の映画バージョンが公開されるという噂とか、BDで出る時は、6時間どころか、12時間バージョンになるとの噂も出てきた。
この騒ぎ、まだまだ収まりそうもない。
ごく狭い範囲での騒ぎだが。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レット・イット・ビーとゲッ... | トップ | 聖徳太子 日出づる処の天子 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。