かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

熱狂の仕掛け人

2016年11月04日 | Music



湯川れい子さん著。
本書の存在は、最近知り、ネットでゲット。
もう、10年以上も前の本だ。

まさに、日本の戦後の音楽史を俯瞰してくれている書だった。
中三トリオ辺りで、話は、終わるが、その後は、我々世代が、体感している。
本書を著したのは、ビートルズを呼んだ永島さんが、亡くなられた時に、この世界の記録を残しておくべきだと感じたからとのこと。
ちょうど、我々世代が、INGで、知らない時代のことを、発掘してくれている。

仕掛け人6人について、克明に記録してくれているが、まさに戦後のドサクサから高度成長時代にかけて、いかにアグレッシブな活動をされたかがわかる。そのきっかけは、戦後日本に進駐した米軍にある。

しかし、本書に残された逸話は、すごい。
ツェペリンの滅茶苦茶、ビートルズの楽曲の版権を、マイケルとシンコーが競り合った話、興業をヤクザとの関係、プレスリーの来日が叶わなかったは、マネージャーが不法入国で出国できなかったからという話。

日本の音楽業界の歴史を知りたかったら、まずは、一読しておくべき本。
いまのげいのうかいの闇の素も、わかってくるような気がした。

コメント
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