kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合同練習

2014-12-27 | 陸上競技
金曜日、この日は以前から約束していた合同練習の日でした。冬期練習中は単調な練習になりやすく刺激がありません。そこをなんとかしなければいけないと思っているのでこの時期に親しい指導者にお願いをして一緒に練習をしてもらうことにしていました。今年はここ数年参加していた中四合宿には参加せずにじっくり学校でやろうと決めていました。何が選手にプラスになるのかはわかりません。それでも今のチームには県外の合宿というよりは自分たちの取り組みを見直す方が効果があると判断しました。

練習開始前に前日のことで選手が話をしに来ました。それなりに言葉を考えてきたのでしょう。が、それが私の心に響くかどうかは別問題。心からチームのことを考えているのであればもっと必死に話ができるはずではないかという部分です。表面的な話をしているわけではありません。なぜうちのチームがリレー中心にチーム作りをしてきたのか?ここの意味をどれだけ考えることができたのか?結局、話をしたら私が納得して許すというのが今までの流れでした。しかし、この子達が本当に変わるためにはそれでは絶対にダメです。いつものパターンで数日したら元に戻ってしまいます。何も変わらないとこの状況を打破するためには必死になって考えないといけない。それぞれの責任を果たすことができるかどうかです。基本的に「甘い」部分が多すぎる。今年インターハイに行ったといっても2年生は完全に「連れて行ってもらった」だけです。何も考えずに先輩について行っていたらいつの間にかインターハイに行っていた。この状況であれば数年前に中国大会で7位となってインターハイに届かなかった時の方が何倍も「心」がありました。結局は「自分のためにやる」という感覚の差だと思っています。自分が強くなることでチームが強くなる。チームが強くなるために自分自身が強くなる。それが当たり前の話だった当時とは違っているのです。

合同練習をすることにしていました。中途半端な状態で他校と一緒に練習をするわけにはいきません。やるなら真剣に考えて取り組むようにと話をしました。どこまで伝わるかは分かりません。これまでも何度もこのような状況を迎えてまた同じことを繰り返していました。今回がラストチャンスだと言い続けてきましたが毎回変わりきれない。それだけ真剣に考えることはないのだと思います。きちんと声を出して雰囲気を良くすることを求めました。この日は結局できませんでしたが...。甘さは抜けきれません。

今回の合同練習、色々とやろうと思っていました。選手の様子を見ながらですが。ここ最近感じていることを実際に練習に取り入れていきたいなと。1日練習でできることを最大限にやろうと。アップはダイナマックスを使って。他校の選手は初めてやる種目というのもあってなかなか上手くできません。それにきちんと教えながらやるようにと話をしていたのですが小さな声で少しずつ教える。自信がないのかどうかは分かりませんがもっと積極的に動かなけれはいけない。言われてその日にできないというのは大きな問題だと思っています。変わりきれない原因は明らかにここにあります。うちの選手は前日に普段の倍以上の負荷をシャフト補強でかけています。身体が動かなくなる程度の強い負荷をかけました。それくらいやってもなかなか意識レベルは変わらないですから。変わるチャンスを逃し続けるというのでは本当に困るのですが。

午前中の練習は基礎的なことを徹底的にやりました。股関節のストレッチから始めてハードルを使っての股関節周辺の使い方を意識させていきました。普段意識しにくい部分です。特に何もしないで動きやるのではなくもっと細かく意識を持っていって股関節を動かす。ここをやるための前段階の準備が必要になると感じていました。股関節に意識を持って行ってからその場での足運びを行いました。基本的な確認を行って二人一組で重心移動と接地ポジションを作る動き。そこからすぐに階段へ。階段を使って足運びをしてから平地でのスティック。

短い距離のスティックを行ってから壁での腰の移動を作る。さらにスティックで重心の移動を作る。この日のテーマは「重心移動」と「接地ポジション」としました。あれこれやる中で徹底的に意識させようと。普段言われていることでも指導する者が違えばスーッと入ってくることもあります。他者に教えながらやる事で自分の動きとして考えることができます。普段は何気なくやっていることでも環境が変わったり、状況が変われば随分技術的なことも変わってくると思います。ハードルを使って横の動きを行い、前向きの連続抜きを行いました。さらにハードルを使ったもも上げまで。午前中はここまで。これだけで約4時間近くる使いました。地味な練習を徹底することも時には必要になると思います。

短い休息を挟んで午後の練習。タイヤを使ってアップを行いハードル走とタイヤ引きを。これも午前中の練習の流れの中で行ったものです。上述のとおり課題は「重心移動」と「接地ポジション」です。その感覚を作るためにはハードル走がいいと思っています。ハードリング云々ではなく重心を遠くに運ぶこととリード脚が着く時にどこに着くのか。これだを徹底しました。ブレーキをかけずに接地するときに加速するイメージです。勢いがついていますからきちんと接地するとスピードが増す感じがあります。そこを大切にしてハードリングを越える。そのためにはある適度スピードを出しておく必要があります。怖がらずにしっかりと空中での移動時間を作り出す。それが最終的に前に進む感覚になっていくと考えています。

さらにはタイヤ。タイヤを使うとなかなから重心移動が生まれません。突然ですね。その中で前に進むための感覚作りを行う。重さに負けないように重心を前に進める意識を持つ。最初に短い距離でタイヤ引きを行ってそこから中間につなげていくための120mのタイヤ引き。最後に60mをタイヤなして走る。最後のショートスプリントが大切です。このために全ての練習を組み立てているといっても過言ではないレベルだと思います。繰り返していくうちにかなり動きは改善されました。やはり1日かけてひたすら同じ課題をやっていくと多少なりと変化が生まれます。

しかし、やはり元気がありません。一緒に練習をした親しい指導者からも「これまでのチームと比べて元気がない」と選手に直接話がありました。これが現実です。自分たちは「やっている」と思っていても客観的に見ると足りないのです。頑張っている!と思い込んでいるのです。自分はこんなに苦しい練習でも頑張っているんだれという自己満足に終わっている。それが練習の成果端々に出てきます。苦しい練習になったは直ぐに表情に出す。こんなに頑張っているんですよというアピールに近い。確かに練習をやっています。過去の自分と比べてやっているのではなく自分に必要な練習をしなければいけないのです。甘い部分がかなり目立ちます。ここを克服しなければいつまでたっても何も変わらないと思います。

なかなか変わりきれません。練習自体はきちんとできるようになっているのですが、結局は最後の一押しができません。ここを変えることができるか??大きなことだと思っています。自分のための練習ができるようにならなければ結果は見えています。私だけではなく他者も感じる「甘さ」と「必死さ不足」。ここをどうすれば変えていけるか??真剣に悩みます。なんとかしなければいけません。

とはいえ一日中練習をすることでそれなりに動きの変化は見られたと思います。ここからどうなるか?変わるのが早いということは元に戻るのも早いと思っています。なんのためにやっているのかを考えておかなければ次へはつながりません。話の内容を感じ取れる人間になってもらいたいとつよく願います。
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