読書三昧(28年7月)
本はベッドに寝転がって読む。寝転がるのは体調が悪い時。7月は読んだ本が少ないので全体的に体調が良かったのかも。ありがたいことだ。
7月に読んだ本
西尾維新『掟上今日子の退職願』
西尾維新『掟上今日子の婚姻届』
誉田哲也『硝子の太陽Noir』
井上章一『京都ぎらい』
広渡敬雄句集『間取図』
☆西尾維新『掟上今日子の退職願』・『掟上今日子の婚姻届』
感想は7月8日に掲載済
☆誉田哲也『硝子の太陽Noir』
誉田哲也には、〈ジウ〉サーガと姫川玲子のヒットシリーズがある。今回の『硝子の太陽』は両方のシリーズがコラボして二冊出たが、この本「Noir」は〈ジウ〉サーガの方に属する。姫川玲子シリーズは全部読んでいるのだが、〈ジウ〉サーガの方を読むのは実は初めて。
どちらにしてもすごく面白かった。さすが誉田哲也っていう感じ。沖縄米軍基地問題を背景に起こるフリーライターの殺人事件から始まる暗闘。最後は警察と歌舞伎町セブンが悪を追い詰める爽快な話。『硝子の太陽Rouge』の姫川玲子も早く読みたい。
☆井上章一『京都ぎらい』
京都の洛外である嵯峨に育ち、現在は宇治に住むという著者が書く京都論。
この本は、「まえがき」と「あとがき」が面白い。ただ京都嫌いの理由として書かれる本文のエピソードの数々は、お坊さんや舞子さんなど対象が変わるだけでそれほど変化がなく単調。作者の歴史観や怨霊の考え方などの方に興味をひかれた。 実は私も京都に関係の深い 関西人であり、大きな期待で読んだが、へそ曲がり度が期待ほどではなかった。
☆広渡敬雄句集『間取図』
湯婆に波打際のありにけり
間取図に手書きの出窓夏の山
けさ髪を切りし子も来る地蔵盆
呼鈴にはいと立ちたる木槿かな
中秋や遠き雲抜く近き雲