曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

海辺の出来事

2011年05月11日 | 日記

今日の花

5月ですね。庭のバラが小雨にぬれながら咲いています。

 


 今日も昨日同様一日雨が降りましたが午前中郵便局に行った折久しぶりで港を覗いてみました。この頃山の方ばかりで海にはとんと御無沙汰ですが噂によると最近小鰯の群れが海岸近くに群れていて時々浜に打ち上げられたり港の中に入り込んでいて岸壁からタモ網ですくい取れるという話を聞いていました。なんとなく海鳥たちがせわしなく飛んでいるので港の中の海面を見るとイワシの作る小さな波紋があちこちに見えました。最近は蝶の方が忙しくて鳥はほとんど撮ったことがありませんがカモメを少々撮って来たのでついでに4月中に撮った鳥の写真を載せてみます。4月18日のことですが私にとっては少し感動的なことだったのでいつかはブログに載せようと考えていました。

 4月18日当日のことを説明しておきます。私が現場で見た感動や興奮は私の拙い写真では皆様にお伝えすることはできません。したがってこの下の説明を読んでから写真を見てください。

 18日の午後3時ごろ安高の畑に行く途中安高交差点の所で何気なく海の方を見るとものすごい数の鳶とカラスが海岸沿いの上空を舞っているのです。こんな光景は普段見られないことなので何事だろうとすぐに海の方へ車を寄せてカメラを持って海岸に出ました。上空の鳶はおそらく40から50羽くらい集まっていてみんな海の方を注目しているようでした。そして砂浜を見ると大半のカラスは波打ち際に並んでこれも海の方を見ているのです。この日は大潮だったのでよく引いていて砂浜がいつもより広くなっていました。この状況からみると私がここに来る直前に小鰯が大量に砂浜に打ちあがったのだろうことが想像できます。こんなにたくさんの鳥たちが集まったのはきっとすごい量のイワシがうち上がったのでしょう。鳶は空からカラスは砂浜で次のイワシが上がって来るのを待っていたのです。反対側の方を見ると大きなタモ網を持ったおじさん達や小さなバケツを持った子供たちがやはり海の方を眺めています。そうなんですみんな海の幸がやって来るのを待っているのです。もう一つの方向の沖を見るとカモメ達が沢山舞っているのです。つまり今はイワシの群れはきっと沖にいてカモメが舞っている場所の下にいるはずなのです。そこの海面下では海底から魚食魚のスズキがイワシを狙っているはずです。
こうした自然界の食物連鎖が私の目の前で展開されていることに感動したのです。
そのような全体図を写真に収めたかったのですが晩家に帰って画像をパソコンで開いてみると全くつまらない写真ばかりでがっかりしました。まあ、私の腕ではこんなものかとあきらめました。


まず最初は上空の鳶たち

鳶たちはカメラマンなど全く気にしません。ひたすら海を見つめています。

 

カラスはどうでしょう

カラスはやはりずうずうしく一番良い場所で魚を待っています。もちろん鳶やカモメのように上空待機は出来ません。

 

カモメは沖でゆうゆうと

 

カモメは得意のダイビングキャッチで自由に獲物を撮ることができます。もちろん大きな魚が小鰯の群れを海面まで追い上げてくれないことには出来ません。

 

最後は食物連鎖の頂点に立つ人間です。

ピンクのシャツを着た女の子がカメラを持って右往左往している私の所へやって来て「おっちゃん 何しようるん」と怪訝な顔で聞いてきました。この場でイワシを獲っていない人は変な人に見えたのでしょう。事実私は変な人ですが説明に困りました。

この話を家に帰って家内にしたのですがやはり女の人は現実的ですねなぜイワシを拾って帰らなかったのかと責められました。


鳥の話ついでに今朝港で見たカモメと人懐っこいアオサギです。


漁協のいけすで

カモメってさすが海鳥ですね軽やかに海面を走って飛び立ってゆきました。

 


海ばかりでは片手落ちです。最近は鳥はあまり撮らないのでネタが少ないのですが最後に山の鳥も一つだけ載せます。みかん畑に雉のつがいがいました。

奥さんは先に逃げちゃいました。でも雄の派手っこいこと。ピーコックに負けませんね。

雉は国鳥です。