医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

特定保健指導事業って?

2008-03-17 19:29:36 | 薬局
「特定保健指導事業」ってご存知ですか?
この言葉の前に「特定健診」が付きます。
従って、「特定健診・特定保健指導事業」となります。

今年の4月から健康診断の内容が変わります。
従来の病気を発見するタイプからメタボのランク別けに変わります。
詳しい内容は取り合えず…
その後半部分はメタボ分類した方への保健指導です。
特定健診ではメタボを3つに別けます。
・異常なし
・ちょっとヤバイかも
・きわどい  って感じです。
異常なしには、今後も注意してお過ごしください。
現状維持のための情報提供です。
次に、ちょっとヤバイ方には見守り指導を行ないます。
メタボに対する指導をたっぷり聞かせて、6ヶ月後に改善度合いを確認します。
そして、きわどいと言うのは、糖尿病の一歩手前、リーチ状態です。
この方には始めにたっぷり指導して、3ヶ月間の経過を報告させます。
その後、6ヶ月後の改善度が問われます。
内容はともかく、この指導ができる資格にあります。
内容には計画作成と実績評価、保健指導がありますが、当初の資格者は医師、保健師、管理栄養士でした。
これに後付でクレームが入ったようです。
そこで、今回は保健指導のみが多少解禁となったのです。
一定の研修を受講すれば、薬剤師、歯科医師、助産師、准看護師などが追加となりました。
良かったなんて思っちゃいけません。
3つの内容のうち、1つしか出来ないのでは意味を成しません。
重要なのは計画作成と実績評価だからです。
薬剤師も軽く見られたものです。
始めは、外されていたことに気がついていなかったようですよ。
ある団体は…?
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ジェネリックは損か?

2008-03-16 15:04:12 | 薬局
いよいよ来月から処方箋の様式が変わり、ジェネリックの行方が気になるところです。
先日、薬局経営者から本当にジェネリックへの切り替えを、積極的にするのかって質問がありました。
薬局の利益で薬価差益は大切です。
低薬価のジェネリックでは差益が減少すると言うのです。
皆さんはどう思います。

薬価100円のブランド品が10%引きで納入になると、差益は10円となります。
ここから消費税分を差し引くと(90×0.05=4.5)5.5円となります。
これが純薬価差益です。
このジェネリックが50円とした場合、同じ値引率(10%)だと、差益は5円となり、消費税を差し引くと2.75円となります。
確かに、これでは5.5-2.75=2.75円のマイナスとなります。
もし値引率が20%ならいかがでしょうか?
納入価は40円で消費税は2円です。
従って、差益は8円となります。
これだと逆に利益が増えます。
値引率が15%ではいかがでしょうか?
納入価は42.5円となり、消費税は2.125円です。
従って、5.375円となります。
世の中は、この様に単純じゃないかもしれません。
でも、薬価差益は経営に大きな影響がないように思いませんか。

経営に大切なことは顧客志向です。
患者さんは何を求めて薬局に来ているのでしょうか。
薬代が負担になっている患者さんも多いと思います。
目先の利益よりも選ばれる利益を大切にしましょう。

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負けないスキル!

2008-03-15 08:28:15 | 薬局
来年から始まるOTCのリスク分類について、ドラッグストア、スーパーマーケット、ホームセンター、コンビニエンスストアなど流通大手が虎視眈々と準備を進めています。
その準備とは販売上のリスク管理です。
OTCと言っても医薬品です。
どの様な副作用が発現するか分かりません。
特に、既病者や飲み合わせについての注意、説明です。
多少の勉強をして資格を取得したとは言え、専門性には欠けます。
また、OTCの箱(パッケージ)には飲み合わせや、既病者に対する注意は書いていません。
もちろん添付文書には明示されていますが、開封しないと見えません。
そこで、その情報をバーコードで読み取ることで確認できる仕組みが開発中です。
ほぼ完成状態で、その確認をしてきました。
このシステムは、患者さんの症状に合わせてOTCを選択できる仕組みも併せ持っています。
なかなかの優れものです。
リスク分類の1類は薬剤師による情報提供が必要です。
調剤専門の薬局で働いているとOTCの知識は不足します。
このシステムがあれば瞬時に確認が出来て助かります。
情報は暗記するのではなく、使いやすい形で管理する時代ですね。
また、薬剤師も登録販売者に負けない差別化スキルが必要です。
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100%算定を考えましょう!

2008-03-12 13:42:46 | 薬局
4月からの調剤報酬改定の準備は出来ましたか。
あれこれ迷わず、全て算定するには…の発想が必要です。
乱暴なようですが、今の段階ではそれぞれの考えで算定して構わないです。
ある元薬剤師会の副会長が4~6月分の請求については、個別指導の対象にならないと言っていました。
もちろん明確なQ&Aが出た後は、その判断に従わなければなりません。
薬剤服用歴管理指導料も迷わず100%確保で行こうじゃないですか。
出来ない議論は時間の無駄です。
出来る議論を確りやりましょう!
自分たちに都合がいい様に考えましょう。
後つけは難しいですが、後なしは簡単です。
ちょっと無責任と思うかもしれませんが、世の中はそんな感じで動いています。
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在庫管理が大切!

2008-03-11 16:33:02 | 薬局
 在庫管理をする上で当たり前ですが理論在庫と実在庫の誤差をなくすことから始めます。
先ず、在庫が合わない原因を調査してください。 
実は合わない原因は入庫管理にありませんか。
医薬品卸から仕入れた医薬品データは、きちんと入庫データ化されているでしょうか。
払い出しは処方箋を受け付けた時点でコンピュータ上にデータ化されます。
問題は入庫です。
問題が明確になると答えは簡単です。
医薬品卸からのデータが入庫データとして直接入力されるといいわけです。
実際にシステムを開発して、医薬品卸からの入庫データを活用すると、在庫誤差が大幅に改善されました。
もちろん発注情報も自動化されるため発注業務が改善されます。
結果として薬剤師の服薬指導内容の充実に時間を有効活用できます。
また、在庫が適正になるため余剰在庫の整理が出来、薬品庫がいらなくなります。調剤室の調剤棚の上に在庫するだけで足ります。
これからは医薬品を安く買い叩くのではなく、如何に医薬品卸とWIN-WINの関係を構築できるかが大切です。
多少の値引きで在庫の多過を調整するより、確りとした仕組みで誰もが出来る在庫管理が重要になります。
 さて、在庫管理にはもう一つ大切なことがあります。
それは期限管理による廃棄を少なくすることです。
例えば入庫のたびに期限やロットを入力するには無理があります。
そこで処方箋を受けなくなった時点を不動スタートと考えると、受付入力が一定期間ない在庫品が不動品の候補になります。
それならパソコン上の在庫リストに色を付けてはいかがでしょうか。
例えば4ヶ月経過は青く、5ヶ月経過は黄色、6ヶ月経過はデッドカードで赤です。
レッドカードはもちろんその薬局からの退場を意味します。
これらのレッド組は一箇所に集約して他の薬局との交換または販売となります。
このように在庫管理の精度が上がると各薬局間の調整もし易くなります。
今はネットワークの時代です。
各薬局間をネットワークで結ぶことでバーチャル倉庫が出来上がります。
欲しい薬剤が他の薬局にある場合はオーダーを、期限切れが心配な薬剤は他薬局での使用状況を確認して転送なども可能となります。
これらの転送は物流のプロである医薬品卸に相談してみてください。
意外に頼りがいがありますよ。
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ワークプレイスラーニング

2008-03-09 09:00:44 | 薬局
ワークプレイスラーニングをご存知ですか。
現場サイドでの学習です。
今、その手法の一とである「アクッションラーニング」のコーチ養成セミナーに参加しています。
9日も東京で参加してきました。
これは「質問」と「振り返り」による問題解決、リーダー育成、組織開発が同時に行われる優れものです。
キャッチコピーは“1粒で3つおいしい”です。
数年前に体験する機会があり、すっかりのめり込んでいます。
どんな研修といわれると、先ずは体験してみてくださいが一番です。
説明が難しいです。
薬剤師同士や事務職又はその混合チームの現実の問題が解決されます。
まだまだ未熟ですが、ご要望があれば出張サービスに伺います。
意外にはまります。
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なるようになる???

2008-03-06 16:57:47 | 薬局
診療報酬の算定要件が発表になりました。
気になるのは「薬剤服用歴管理指導料」です。
本当にベタ取りが可能かどうか…?
従来の薬剤服用歴管理と同じように算定可能と言っていますが、誰が保障してくれるのでしょうか。
指導加算の「薬学知識に基づき分析・検討する」が削除にとあります。
だから算定しやすくなったと理解できるのでしょうか。
しかし、薬剤師が服薬指導する限り薬学知識に基づくのは当たり前です。
削除になって当然の算定要件ではないでしょうか。
ここはQ&Aが出るまで安易に考えた方がいいようです。
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介護事業に興味を持とう!

2008-03-05 08:44:44 | 薬局
介護事業についてどれくらいご存知ですか?
大きく居宅系サービスと施設系サービスがあります。
比較的、薬局が取り組んでいるサービスは居宅系が多いように思います。
これは薬剤師にケアマネジャーの受験資格が与えられたからかもしれません。
居宅系サービスとなるとケアプランの作成からホームヘルプサービスなどとなります。
私は介護用品のレンタル・販売及び住宅改修を手がけました。
お蔭様でレンタル事業は地域ナンバーワンまでたどり着き、調剤と並ぶ収益性を確保するにいたりました。
でも、最近は施設系の取組の方が良かったのではと思っています。
なぜなら高齢者の住環境が大きく様変わりしようとしています。
それは個別ではなく集合になりつつあるからです。

居宅系施設又は住居には…
高齢者専用賃貸住宅、有料老人ホーム、ケアハウス、特定施設、グループホーム、老人下宿など多種多様です。
もちろん介護保険の適用のあるなしもあります。
そして、これらの施設には医療が欠かせません。
さらに、処方せんも関与します。
先ずは、高齢者の居宅系施設を調べてください。
新しい処方元になるかもしれません。
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薬剤師以外の配達が可能なんですね!

2008-03-04 09:53:23 | 薬局
何気なく「保険薬局業務指針2006年版」眺めていました。
4月から調剤報酬が改定になるために復習です。
そこで、今更ながらの発見をしました。
既に、皆様はお気づきのことと思います。
それは、「ファクシミリを利用した処方せん受入体制と患家での薬剤受渡しについて」
389ページです。
ここの「記」の2に薬剤師以外の薬局の従事者による配達について記されています。
ちょっと、要約してみます。

患者が寝たきり又は歩行困難である場合、患者が老人で一人暮らし又は看護者が開局時間中に来訪できない場合などにおいて、調剤される薬剤が前回と同一であるため薬剤師が対面により情報提供を行なう必要がないと判断し、次の(1)から(3)の条件を全て満たし、かつ薬剤師以外の薬局の従業者により配達が行なわれた場合には、ファクシミリで電送された処方内容に基づいて薬剤の調製等は、配達を行なった従業者が回収した処方せんを当該薬剤師が受領し、内容を確認することにより、遡って当該処方せんによる薬局での調剤とみなされること。また、当該薬剤師は、患者等に対し電話等により必要な情報提供を適切に行い、患者の質問等に応じること。
(1)患者が薬剤師以外の者による配達に同意していること。
(2)配達を行なう薬局の従業者が、患家において、処方せんがファクシミリ    で電送されたものと同一であることを確認することが担保されていること。
(3)当該薬局が当該患者の薬歴を有していること。

いかがでしょうか。
これはドラッグストアなどで面白い戦略になりませんか。
コンビニエンスストアでは宅配が高齢者に好評だそうです。
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