医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

川下の水は甘いか

2009-05-14 07:51:10 | 薬局
医薬品卸は厳しい決算を迎えている。
時期的に決算発表が出始めている。
どちらも大幅な減益発表となっている。
売上はそれなりにプラスになっているが、価格競争が厳しく一次売差の確保が難しいとのことである。
価格競争をしても売上が伸びているとは凄い。
一般的には価格競争の中で売上を伸ばすのは至難の技である。
それはそれとして、どこで価格競争をしているのだろうか。
本当か嘘か分からないが、病院前の調剤薬局の納品伝票が病院側の知るところとなり、病院が再度価格交渉をした結果、院内調剤に戻ったなんて話もある。
いつの間にか、医薬品卸の売上の半分は薬局となっている。
医薬分業は医薬品市場を大きく変えた。
この薬局がチェーン展開して、大きな組織となりつつある。
ここに購入側のスケールメリットが発揮される。
いわゆるバイイングパワーである。
一次売差以下の納入も仕方ない。
大手チェーン調剤は上場している会社もあり、株主との約束がある。
是が非でも売上と利益の確保はやらなければならない。
今年は薬価改正もない。
来年の春までどこまで下がるのか。
少しは、その恩恵にあずかりたいものだ。

多角化戦略の中に川上、川下への多角化がある。
卸の川下である薬局は多角化するには最適である。
もともと卸は薬局から始まっているからである。
大手の卸が調剤チェーンを巻き込んでいる。
実は、地域卸こそこの戦略が必要なのではないか。
残された時間はわずかだ。
早急に取り組みを進めないと手遅れになる。
何を遠慮しているのか。
卸が積極的に薬局事業に進出するのに嫌悪感を表すのは、大手のグループ程度ではないのか。
なんだか分からない制裁処置として取引停止になったとしても、売上は下がるが利益は増えそうだ。
地域の優良薬局の取り込みが急務ではないか。

コメント
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