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雨の「情」

 昨日の朝、目が覚めたら雨が降っていた。しかもかなりきつく・・。
「満開の桜にとっては無情の雨だな・・」
などと思った瞬間、
「いや、非情の雨なのかな・・」
と寝起きの頭で混乱してしまった。
「こんなときは広辞苑だろう」
と、調べてみた。

『無情』・・①なさけ心のないこと。情愛のないこと。「-の雨」

こんな用例が書いてあっては、「無情の雨」という言い方が正しいのは分かるが、では、「非情」とはどういう意味なのだろう。

『非情』・・①喜怒哀楽の情がないこと。また人間味や思いやりのないこと。「-な仕打ち」 
    
なるほど、程度の強さで言えば、『無情』<『非情』なんだな。ジャンバルジャンが「ああ、無情!!」と天を仰いだかもしれないが、「ああ、非情!!」とまでは言わなかったような気もする。この辺りが2つの言葉の意味することの境目かもしれない・・。

 では『薄情』は、どうだろう。これも、正確にはどういう意味なのか調べてみた。

『薄情』・・義理・人情にうすいこと。愛情の薄いこと。心の冷たいこと。

つまり、『薄情』<『無情』<『非情』なのかな・・。でも、「薄情な雨」とは言わないよな・・。
(因みに『酷薄』というのは、「むごく薄情なこと」らしい・・)

と言うことで、「無情の雨」に晒された桜の木の写真を撮ってみた。

 
 急に暖かくなって一気に咲いただけあって、一回の雨くらいじゃ簡単に散りはしないようだ。それとも雨にも『情』があるのかな・・。
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