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ヤフオク

 ヤフーオークションを初めて利用したのは、ジオラマを買うためだったが、その後は葉っぱやおまけのストラップ、そしてこの頃はレゴのモジュールタウンを買い集めるために、何度も利用している。葉っぱを買うときは、競合者が滅多にいないため、結構気楽に落札できるが、レゴの場合は競合者が多く、いつも競り合いになるので、落札できるまでかなり疲れる。終了間近になって、一騎打ちの様相になることもあって、引くに引けなくなったこともある。途中から負けたくない気持ちが先立ってしまい、結局は思ってもみなかった金額にまで達していることもあって、「熱くなっちゃダメだ!!」と反省したことも何度かあった・・。
 だが、そんな時によく分からなかったのが、『自動延長』というシステム。終了間際になって入札して、最高入札者となったため、「落札できた!」喜んだのも束の間、いきなり時間が延長されていて、驚いたことがあった。その時は『自動延長』の何たるかを知らなかった私は、キツネにつままれたような気がして調べてみた。

 「自動延長が設定されているオークションは、オークション終了5分前から終了までに「現在の価格」が上がった場合、終了時間が5分間延長されます。その後も、終了前5分間に価格が上がれば、何度も繰り返し延長されます。
<例>
9:00終了予定のオークションで、終了4分前の8:56に入札があって価格が上がると、終了時間は9:05になります。その後も、新たな終了時間の5分前から終了までに価格が上がると9:10、また上がると9:15と繰り返し延長されます。
 自動延長が設定されているオークションは、商品ページの「詳細情報」欄に「自動延長:あり」と表示されています。』

 入札者にとっては厄介なシステムだ。競り合いになった時に自動延長になってしまうと、意地の張り合いになってしまい、延々とオークションが続いていく。いつ果てるとも知れない競り合い・・。日曜の夜にそんなすさまじい戦いが行われていたのを知る人は少ないだろう・・。

 出品はレゴのモジュールシリーズの「カフェコーナー」を2つ、「マーケットストリート」を2つ、「グリーングローサー」を2つ、「ファイアーブリゲード」を1つ、さらには組み立てると高さ1mにもなるという「エッフェル塔」、その他4種類以上、というレゴフリークにとってはとても看過できないようなラインナップで、私も早い段階からこのオークションに注目していた。
 順調に値を上げ、日曜の夕方には16万円になっていた。「20万で買えるかな・・」と思っていたものの、そうは問屋が卸さなかった。終了時間である22:01から30分前には、いとも簡単に20万円を突破した。「おお!すごい!!」とウオッチリストに登録してあった私はそこから始まった壮絶な戦いの一部始終を目撃していた・・。
 終了時間となっても当然のごとく自動延長。その時点で早くも23万円を越えていたが、次々に自動延長が繰り返され、9:44には30万円、10:21には33万円、10:37には35万円となった。
「ムッチャクチャだよな・・」
「どうしても欲しいんだね」
「そりゃあ、欲しい物だけ残して、後は転売すればそこそこ元は取れそうだから・・」
「そうか、売ればいいんだよね」
と観客が勝手なことを話している間にも自動延長が繰り返され、23:00には36万1000円となった。
「いつまで続くんだろう」
「40万まで行くかな・・」
とワクワクしていたところ、11:15に決着が付いてしまった。落札価格は、36万6100円・・・。凄すぎる・・。

 実は私も1、2度入札してみたが、あっという間に越えられてしまった。私は「エッフェル塔」が欲しいだけだったから、そんなに大金は注ぎ込めるはずもなく、端から勝負になるはずもなかったが・・。
 世の中には、レゴのためにこんなに熱くなれる人が何人もいるんだなあ、と改めて感心した・・。
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