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せっかくのお土産が・・

 妻が娘の赴任先で買った土産が家に届いた。日本海の海の幸。市場の近くを通りかかったら、売り子のお兄さんに声をかけられて、あれこれ買わされてしまったらしい。「おまけするから」という殺し文句にころっと負けてしまった結果の一部がこれ。

 


 カニを4杯とたまごをたっぷり抱えた甘エビ、それにウニやイクラ、ホタテ・・なんでこんなに買うんだと言いたくなるほど大量の魚介類がクール便で送られてきた。それとノドグロも・・。このノドグロという魚がおいしいのは知っていた。しかし高い魚なので、一度も食べたことがなかった。「日本海のノドグロは太平洋のものとはうまさが違うよ」と言われてつい買ってしまったのだそうだ。背開きされたものを開いたら、本当に喉のあたりが黒かった。


 これを焼いてみたら、脂がのって恐ろしいほど美味しかった!!「こんな魚初めてだ!」と言いたいほど柔らかくて、しかも脂が乗っている。まさに絶品だ。恐るべき日本海の幸。これから娘はいつでもこんなにおいしいものが食べられるのか、少しばかり羨ましくなってしまった。

 しかし、昨日はこれだけで話が終わらなかった。とんでもないオチが待っていたのだ。別便で妻が送った宅配便、妻の衣類などを運んで行ったキャリアバックに父と自分のために買った地酒を二本と、土産用の和菓子を詰め込んだもの。宅配便の営業所から朝電話がかかってきて、その荷物から酒のようなものが漏れてきているので、どうしたらいいのか聞いてきたそうだ。
「お酒の瓶が割れるといけないから、プチプチで包んで、「割れ物注意」のシールまで貼ってもらったのに、割れるなんてことがあるんだろうか」
と不思議に思ったそうだが、とりあえず家まで運んでもらうように頼んだ。運ばれた時には私たちは外出していて、宅配便の運転手とは何も話せなかったが、ビニールに包まれているその荷物を開けてびっくり、箱に入った酒の瓶が二本とも粉々に砕けている!!

 


「どういう扱い方をしたらこんな風になるんだ」
と妻と二人怒れるやら呆れるやら、しばし憮然としていたら、そこにまた営業所から電話がかかってきた。妻が応対していたが、釈然としない顔つきで電話を切って、事情を説明してくれた。それによると、どこでどうして割れたのかは分からないが、割れた酒と酒に濡れたお菓子は同じ物を買って送るから、どうかそれで勘弁してほしいと言われたそうだ。
「ええっ?それだけ???」
と妻が叫ぶと、
「それじゃあ、私の気持ちで何かお付けしますから、是非それでお願いします」
との一点張りでそれ以上とりつく島がなかったそうだ。
 もうこれ以上文句を言っても埒が明きそうもなかったから、それで我慢することにしたらしいが、何ともふざけた話だと思った。確かに担当者としては誠意を尽くしたつもりなのかもしれないが、迷惑をかけられたこちらとしては納得がいかない。だが、
「俺たちがクレーマーだったらこれだけじゃ済まないよなあ・・」
と物分かりのいいふりをついついしてしまうから、結局は泣き寝入りってことになってしまうんだろうなあ・・。こちらは何も悪くないのにね。
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