議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

保険と貯蓄と、給付のタイムラグ

2008年09月12日 05時58分51秒 | ベーシックインカム
■いろんな保険
 健康保険、介護保険、失業保険は、読んで字のごとく保険です。だから、加入していないこともあります。保険の適用は受けないほうがもちろん良いはずですが、モラルハザードが起こり得ます。それに制度がややこしく、支払い漏れがあるかもしれません。

■貯蓄的な年金
 一方年金は、貯蓄に近いでしょう。現在の負担で現在の給付をしているので、厳密に言うと貯蓄ではないかもしれませんが、現在の負担で将来の給付額が決まるので、貯蓄に似ています。しかし、払った額よりもらえる額が少ない(世代間格差)という話もありますが、そんな貯蓄ってありませんよね。払わない人が出てくるのは当然です。

■ベーシックインカム
 ベーシックインカムは、保険ではなく、全員に給付されます。給付額の計算は単純なので払い忘れは少なくなるはずです。また、負担と給付のタイムラグが事実上ありませんので、世代間の不公平感も解消されるでしょう。つまり、「みんなが、みんなの今のために、助け合いをしている」ことになります。発想がシンプルですよね。
 また、財源が税金ですので払わない、加入しないということはなくなります。民主党が言うように、年金の財源を全額税金とすれば同じ話になりますが。財源を消費税でやったら、これまた比較的計算が簡単ですし、脱税は減るはずです。

■抜本的に考え直す
 なんてコトを考えていると、健康保険も失業保険も年金も、「きめ細かく制度設計している」のかもしれませんが、かえってそれが歪みを招いているような気がします。小手先の対策や調整ではない、「そもそも論」から考える抜本解決が必要なのではないでしょうか。廃棄物処理法も同じですね。
 でも、どの分野ももう少し行き詰まらないと、動かないような気がします。その時のためにも、今からよくよく議論しておきたいですね。
コメント
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