三枝草日記

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京の冬の旅

2017-01-19 11:33:15 | 旅行記

 年末年始の忙しさから解放され一息ついたところで、毎年楽しみにしている京の冬の旅に昨日行って来た。昨日はこの間の大雪の日とは打って変わって好天に恵まれ、厚着のコートを脱ぐ程暖かかった。ここ数日、寒い日が続いていたので余計に暖かく感じたのかも知れない。まず旧花街・島原に建つ打田漬物で千枚漬け込み実演見学をし、旬の京漬物の試食を楽しんだ。千枚漬け、しば漬け、すぐき漬けは京の三大漬物と言われるが、これだけで白いご飯が美味しく頂けそうだ。さらに、近くにある天保年間創業の京湯葉老舗の湯葉弥で昔ながらの竹串を使った湯葉の引き上げ体験をした。湯葉は精進料理や懐石料理には欠かせない一品である。土産に買って帰った生の「くみあげ湯葉」は日持ちしないので、早速夕飯の食膳に上った。わさびを入れると美味しさが一層引き立ち、とても美味しかった。日光の湯葉も有名であるが、日本の湯葉は1200年前に最澄が中国から、仏教とともに湯葉を持ち帰ったことが日本に広まるきっかけとなったそうだ。

 そのあと、久し振りに高台寺へお参りした。今回は秀吉と北政所を祀る霊屋の逗子扉や須弥壇に施された「高台寺蒔絵」を近くで見ることができ、開山堂と霊屋をつなぐ「臥龍廊」も特別に通ることができたので良かった。昼を大分過ぎ300年続く老舗旅亭「美濃吉竹茂楼」で遅い昼食となった。数寄屋造の本館と合掌造りの別館が建ち、料理は名物「すっぽんスープ入りの酒粕仕立」椀や、季節の素材を生かした京料理の弁当は流石に格別の美味しさであった。最後は方広寺の「大仏」正面にある和菓子 の老舗、甘春堂で干菓子の実演を見学し生菓子と抹茶を賞味した。できたての干菓子は柔らかく、めったに味わうことが出来ない。今日は京都ならではの老舗をまわり、天候にも恵まれ最高の京の旅となった。日本人の心の故郷、京都は何回来ても良いものだ。

 


葛城高原

2016-05-12 20:03:44 | 旅行記

 一度は行って見たいと思っていた葛城高原に行って来た。昨日までの天候とは打って変わり絶好の五月晴れに恵まれ「一目百万本」といわれるヤマツツジが山肌を真紅に染めあげ、眺望もすばらしく、見ごたえのある景色を見られて最高であった。淡い真紅のヤマツツジのカーペットはそれはもう圧巻です。今年は例年より開花が早く9日に満開になったようだが、2,3日は雨模様の天候が続き今日は天気も回復し絶好の花見日和となった。ロープウェイも最大5時間待ちの時もあったようだが、今日は上りは1時間余り、帰りも混雑を見越して早めに降りたので30分位で下山出来て良かった。


大阪行き

2016-02-10 13:20:51 | 旅行記

 昨日、テストが終わったところで慰労やら届けてやりたい物もあったので久し振りに孫に会いに大阪まで出かけた。西洋料理の老舗レストラン「アラスカ」に行く途中、地下鉄肥後橋駅の構内に「あさが来た」の舞台地へようこそ」の看板を見かけ、今人気沸騰中の朝ドラ「あさが来た」のモデルである広岡浅子、五大友厚ゆかりの場所を訪ねて見ることにした。堂島ドール本店で土産を買い大同生命大阪本社ビルに向かった。広岡浅子は京都の小石川三井家に生まれ大阪の加島屋当主の次男・広岡信五郎と結婚し加島屋を切り盛りした。座右の銘は「九転十起生」日本女子学校の設立、大同生命の創業者でもある。近代的な女性実業家の先駆けとして明治・大正時代を駆け抜けた。大同生命メモリアルの特別展では広岡浅子の波乱に満ちた生涯が紹介されていた。浅子の娘婿恵三(2代目大同生命社長)の妹と結婚した建築家MWヴォーリズが大同生命本社ビルや多くの支社を手掛けた。

 次に中之島の住友ビルが立ち並ぶ一角を少し歩き、京阪電車の淀屋橋駅から一駅の北浜で降り大阪証券取引所に行った。大阪証券取引所の正面には「五大ロス」と注目を浴びている五大友厚の銅像が建っていて、びっくりポンやここは米穀取引所が起源となり、五大友厚らが発起人となって設立された大阪取引所が前身と言われる。5Fの展示室には沢山の資料や企業家のメッセージもあり「照千一隅」の色紙が目立った。1FロビーにあるUCCの喫茶店で一休みして、ここで孫と別れることにした。ビルの1Fには有名イタリアンの「ポンテベッキオ」の本店が店をかまえていて一度は来てみたいと思った。「春節」で多くの中国人観光客がやって来ているが、今日まわった所は官庁街になり外国人観光客の姿はなかった。

 その後もう帰ろうかとも思ったが、折角大阪まで出てきたので繁昌亭の当日券があるか確認し、地下鉄四ツ橋線に乗り繁昌亭で落語を楽しんで帰ることにした。丁度、フェイスブック友だちの桂三金さん林家染太さんらが出演されていているのを知っていたので行けて良かった。開演まで時間が少しあったので繁昌亭に隣接する大阪天満宮にお参りしラーメン店で夕食を済ませてたが、久し振りに食べるラーメンは美味しかった。6名の落語家が高座に上がり途中の大喜利は抱腹絶倒の面白さであった。セトロニン神経やNK細胞が活性化して健康には笑いが一番である。昔から「笑う門には福来る」と言うし「一笑一少」と言いう故事もある。今日はよい命の洗濯になった。

 

 


秘湯めぐり

2015-09-28 14:28:02 | 旅行記

 夏の疲れを癒しに、彼岸も終わり悲願のみちのく秘湯天国、「元湯夏油」と奇跡の秘湯「新玉川温泉」に泊まり7つの秘湯をめぐる旅に出かけた。先ず仙台空港から東北自動車道を走って栗駒山の北麓に湧く(標高1,126m)雲上の秘湯「須川温泉」へ向かった。今年は例年より早くもう栗駒山の頂上付近は紅葉で真っ赤に染まっていた。1日目は秘湯中の秘湯「夏油温泉」に宿泊した。ここへは以前来たことがあるが日帰りだったのでゆっくりと湯に浸かれなかった。1年のうち半年しか行けない渓流沿いに点在する7つの露天風呂がある。源泉は100%源泉かけ流しで湯船そのものが源泉であり湯船の底や脇からこんこんと湯がわき出ている。自炊の湯治客も多く山小屋風の四畳半の部屋にはテレビや冷蔵庫、トイレ、洗面所もなく携帯も通じない。露天風呂をはしごした後はもう寝るしかなかった。翌日は八幡平にある藤七温泉と蒸ノ湯温泉に入浴し温泉三昧。藤七温泉はかっての湯治場としての素朴な雰囲気を残していて東北最高地海抜1,400mにある秘湯です。八幡平の絶景を眺めながらの露天風呂は最高であった。秘湯はどこも混浴が多いが、ここは女性はバスタオル、水着を着けて入浴ができたので女性の入浴も多かった。蒸ノ湯温泉は標高1,100mのブナの原生林の中にありマイナスイオン含有量は日本最大を誇り、ヒバでできた浴槽に白濁色のお湯が溢れていた。2日目は難病が治ると言われる奇跡の秘湯「新玉川温泉」に宿泊した。日本一を誇る1ヵ所からの湧出量と強酸性の温泉水、日本で唯一の天然岩盤浴も有名だ。新玉川温泉も2度目になるが、宿泊したので隣にある玉川温泉にも行くことができた。放射性を持つ北投石で有名な玉川温泉は、がんなどの難病をかかえた方が温泉治療で長期間逗留される方が多く予約も取り難いそうだ。ここで人生初めてとなるラジウム岩盤浴を体験できて良かった。3日目は秘湯ファン憧れの乳頭温泉に向かった。乳頭温泉の「鶴の湯」はよく知られているが、乳頭温泉郷と言うように個性的な7つの温泉がある。乳頭温泉には過去何回か来ているが黒湯には行ってないので、是非黒湯に行きたかったのだが時間の関係で行けずに残念だった。ここも11月頃から5月頃までの冬季は閉鎖されていて行くチャンスは限らる。秘湯めぐりの最後は秋田駒ケ岳の麓にある秘湯中の秘湯「国見温泉で」に行った。ここは全国でも珍しいエメラルドグリーンの湯が特徴で、冬季はやはり閉鎖されている。

 温泉三昧で湯あたりがするかと思ったが、それどころか身体も心もリフレッシュし、整形外科に通院したこともある脚の痛みも不思議となくなっていた。温泉効果絶大である。帰りは仙台空港内にある仙台名物牛タンで夕食を済ませ一路伊丹空港へ、機内からの大阪の夜景が綺麗だった。丁度、26日から中国道夢前インターが開通していて約1時間程で予定より早く家に帰れた。何時も東北地方に足が向くのは何故だろうか。東北地方にはまだ原風景が残っていて、東北の方は人情に厚く郷土料理も美味しい。しかも秋田美人、米沢美人に代表されるように美人が多いとも言われている。実際に東北地方に足を運んで見ると、震災5年目を経てまだ復興も道半ば観光客も震災前には戻っていないようだ。東北を訪れることで間接的な支援になるかも知れない。シルバーウイーク中に宮城スタジアムで4日間行われた嵐のコンサートは相当の経済効果があったようだ。秘湯にはさすがに外国人の姿はなく、日常の喧騒を忘れのんびりとした気分に浸ることができ、地元の方も入浴に来られるので温泉で裸の付き合いができたのも良かった。それに今年は残暑がなく急に涼しくなり紅葉も例年より早く、栗駒山、八幡平、駒ケ岳の見事な紅葉も見られてラッキーであった。

 

 


文化・芸術・食欲の秋

2014-10-31 17:59:13 | 旅行記
  さいたまに住んでいる息子の家の改築祝いと孫の誕生日祝いを兼ねて上京、リニューアルなった家を訪ねた。これまで飛行機を利用することが多かったが、久し振りに新幹線を使った。昼前に東京駅に着き、さいたまに行くまで特にあてもなかったので、はとバスの3時間コースで修学旅行以来30数年ぶりに国会議事堂を見学して夕方さいたまに向かった。夕食はささやかなお祝いの会となった。家の周辺はまだ畑や空き地が残っている閑静な住宅地であり、区役所、図書館、小中学校、JRやバス停も近く東京都心まで1時間以内の通勤距離にある便利な所である。浦和レッズの本拠地埼玉スタジアムは自転車でも行ける距離にあり東京ディズニーランドにも電車で1時間程で行ける。
 翌日は高1の孫が通学している高校のマラソン大会を参観した後、都内に出て上野にある東京国立博物館で開催されている日本の国宝展を見学した。入館するのに約20分待ちであったが、待って入場した値打ちは十分にあった。日本の主な国宝が一堂に展示されていて、特に玉虫厨子。志賀島出土の金印、元興寺極楽坊五重小塔、支倉常長像、正倉院宝物特別出品等が目を引いた。平日にも拘わらず館内は大混雑、出展されている国宝も多く一通り見るのにかなりの時間を要し疲れてしまった。上野から有楽町に移動し「兵庫わくわく館」の館長をしている教え子を訪ねた。卒業してから滅多に会う機会もなく随分久し振りに再会し、頑張っている様子を目の当たりにし教師冥利に尽きる思いがした。その足で帝国ホテルに行き夕食を済ませ、「NHK音楽祭2014」開催中のNHKホールでズーミン・メータ指揮のイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会を観賞した。プログラムはマーラーの交響曲第5番であったが、イスラエル・フィルは弦楽器の美しさには定評があり、弦楽器とハープだけで演奏される第4楽章は鳥肌がたった。NHKホールに向かう途中、代々木公園を通るとデング熱の消毒の臭いがプンプンとした。アンコール曲があり終了も遅くなり、NHKホールは最寄りの駅が遠く徒歩で原宿に出て山の手線に乗り新宿から湘南新宿ラインでさいたまに帰ると午後11時頃になっていた。
 次の日はJR,東武を乗り継いで川越の中院、喜多院にお参りした後、蔵造りの街並みや菓子屋横丁を散策した。喜多院は慈覚大師が創建した天台宗の名刹であり、江戸城から移築された3代将軍家光や春日局ゆかりの建物をはじめ多くの文化財がある。川越は小江戸とも言われ情緒あふれる街並みが魅力的である。NHK朝の連続テレビ小説「つばさ」の舞台にもなり、多くの観光客が訪れるようになり、平日でも昼食時はどの店も混んでいて、食事をとるのに帰りの新幹線の時間を気にしながら待って、やっと食事にありつけた。先週は多忙を極め精神的な疲労もあり体調を崩しかけていたが、教育、文化、芸術、食欲の秋を満喫しリスレッシュでき良い命の洗濯ができた。
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