三枝草日記

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きのこ

2011-11-19 12:03:56 | 食・レシピ
 秋も深まりこの辺りでもモミジやカエデ、イチョウが色づき始め紅葉の季節がやってきた。
今年は11月になってからも暖かい日が続き、若干紅葉は遅れ気味のようだ。秋はまた食欲の季節でもある。その食欲をそそる、きのこが生えてきた。30年あまり前までは裏山でも松茸狩りができたが、松枯れで赤松がなくなり、山は荒廃してしまい松茸狩りは昔話になってしまった。終戦直後、離れ座敷に疎開されていた、西宮冷蔵の水谷さんが進駐軍を松茸狩りに招待され、その時アメリカ人に初めて接し、驚いたことを子ども心に憶えている。終戦前後の食べる物もない食糧難の中、すき焼きの強烈な匂いに誘われ離れ座敷に行き、じろじろとひもじそうに眺めていた。するとラモート中佐という人がつかつかと近寄って来て、とっさに私を抱き上げた。じろじろと珍しそうに見ていたので、何かされるのではないかと、母親は身構えたそうだが、あまりに可愛い子だったので思わず抱っこしたようだ。アメリカ本土にいる自分の子とオーバーラップしたようだ。そんなことが今でも心に強く残っている。そんな可愛かった子が今はもう古希をむかえている。数年前、雪印食品の牛肉偽装を内部告発し一躍時の人になったのは水谷さんのお孫さんである。「西宮冷蔵たったひとりの反乱」としてNHKでもドラマ化され大きな反響を呼んだ。民放各局でもニュースやドキュメンタリー番組で大きく報じた。
 椎茸が例年より早く生えてきたようで、続いてヒラタケ、ナメコがぎっしり生えてきた。ヒラタケはどんな料理にも合うようだが、やっぱり鍋物が最高かな。ナメコは汁物、和えものによい。今年は柿も豊作で鈴なりになっている。柿を採る作業も大変だったが、干し柿にしてみると出来具合も上々のようだ。その様は周りの情景と相まって秋の風物詩のようである。
 来月よりフレッツ光が入ってくるので、思い切ってパソコンをWindows7に買いかえた。周辺機器が新しいパソコンに対応せず、戸惑ったがやっと繋がるようになった。CORE17の23インチ画面で見やすく、ブルーレイディスクも内蔵していて、ひかりTVも視聴できる優れものである。前に使っていたXPと比べると格段の進歩をしていて素晴らしい。ソフトも充実していて当分パソコンに向かう時間が多くなりそうだ。ブログも今回初めて打ってみたが、ノートで使っているVistaよりもはるかに使い易すそうだ。
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文化・芸術の秋

2011-11-03 16:16:23 | 教養・文化
 今日は文化の日であり、文化祭等の催しが各地で行われているようだ。昨日は秋恒例の正倉院展が開かれている奈良に行って、文化の秋を堪能してきた。正倉院展に行くのは随分久し振りのことで、今回初めて電車で行った。車は便利な時もあるが、行楽シーズンには渋滞に巻き込まれることが多く、行程が立ち難い。これまでは車で何処へでも行っていたが、年とともに安全面も考え、車の運転はできるだけ控えるようになった。
 
 午前9時前に家を出て予定通り、昼前に奈良国立博物館に着いた。ところが、天平の美の粋を一目見ようと、多くの見学者が長蛇の列をなしており、最後列で待ち時間が45分の人気ぶりであった。今年のお目当ては聖武天皇愛用の名刀で正倉院宝物で最も豪華な刀と言われている「金銀鈿荘唐太刀」と足利義正や織田信長ら時の権力者が切り取ったとされる、「蘭奢待」の名で知られる香木「黄熟香」であった。蘭奢待は東大寺に伝わり、「東」「大」「寺」の文字を隠した別名と言われている。大勢の人をかき分けつつ、時間の経つのも忘れて見学に夢中になっている内に2時間余りが経過していた。博物館前にある、創業50年の有名な釜めし「志津香」で昼食をと思ったが、ここも大勢の人が、並んでいたので残念ながら諦めた。前日に朝日新聞で紹介された直後だったので、よけいに注目されたのかも知れない。
 
 折角奈良まで来たので、時間の許す限り奈良公園を散策しながら、あちこち見て回った。次に行ったのは先月10日に開館した東大寺ミュージアムであった。ここでは国宝の3仏像である不空羂索観音菩薩像と日光・月光両菩薩像が並んで安置してあった。不空羂索観音菩薩像は、修理が終る法華堂に戻るため、同時に3体が並ぶのはこれが最後のようで、それを見られたのはラッキーであった。その後、目的の国宝八部衆の阿修羅像が展示されている興福寺へ向った。興福寺では三重の塔や北円堂が特別公開されていたが、時間の関係もありそこまでは行けなかった。阿修羅像が安置されている国宝館をゆっくり見てから、薬師如来像のある国宝「東金堂」を拝観してから奈良を後にした。
 
 昨日はそこからがまた凄かった。近鉄、JR、阪急電車を乗り継いで、兵庫県立文化芸術センターに行き、〆は佐渡裕指揮のベルリン・ドイツ交響楽団の演奏会であった。今年ベルリンフィルを指揮して、佐渡裕の名声はいや応にも高まり、今や世界の佐渡である。ベルリン・ドイツ交響楽団もドイツを代表する名門であり、チャイコフスキーの「交響曲第5番」の重厚な演奏に強烈な感動を覚えた。それにしても、今日は盛りだくさんな1日で、よくもこれだけ見たり聴いたり出来たなと、自分でも感心するぐらい充実した日となり、夜は熟睡であった。これで明日へのエネルギィーが湧いてきたぞ~
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