最近は気疲れで偏頭痛があり、体調も芳しくない日が続いていた。主治医の先生の見立てによると血圧が高いものの、心配する程のこともないと言われたが、こんな時は思い切り気分転換するのが一番である。これから師走に入ると、また気忙しくなるので、鋭気を養うため3連休前の用事のない日を見計らって乳頭温泉郷に出かける。
乳頭温泉郷には7つの湯がある。鶴の湯温泉、妙の湯、大釜温泉はこれまで行ったことがあるので、それ以外の湯に行きたいと思っていたが、生憎黒湯温泉は積雪が40センチもあり閉鎖されていた。それでも蟹場温泉、孫六温泉の湯に浸ることが出来て良かった。東北地方の紅葉は例年より早く、すでに紅葉は終わってしまっていたが、周りの風情を存分に楽しむことができ、他に入浴客もなく雪景色を見ながら、のんびりと温泉に浸かり、体の芯まで温まり身も心もしっかりとリフレッシュできたようである。
好事魔多しと言うが帰りが大変であった。東北自動車道が積雪のため通行止めになってしまい、一般道が大渋滞、すんでのところで仙台空港発15時45分の飛行機に乗り損ねるところであった。それ以後の便はすべて満席、花巻空港、秋田空港の便も満席でこの便に乗れなかったら、仙台に宿泊を余儀なくされるところであった。車を諦め盛岡から東北新幹線のはやぶさに乗り換え、間一髪セーフであった。何事もなく無事に帰れて何よりであったが、これも思い出の一つになったようだ。それにしても良い湯治旅行となった。
今日は雨の予報がでており、朝から小雨が降っていた。今週はぐずついた天気が続いているが、この時期の長雨をさざんか梅雨と言うそうだ。周りも湿っていたので、野菜の支えにしていた古くなった竹や栗のイガを処分するには、焼却するのが一番手っ取り早い。天気も予報に反して雨も余り降らず焚き火をするのには、もってこいの日になった。火を燃やしながらサツマイモがあるのが頭にうかんだので、早速火の中に入れると、ほくほくの美味しい焼き芋が出来上がっていた。最近は火災の危険性や環境の問題もあって、こんな情景は見られなくなってしまった。童謡・唱歌の「焚き火」も今の子どもは知らないのではないか。子どもの頃は、風呂も薪で沸かしていたので、よく焼き芋をしたものである。「焚き火」に さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだ おちばたき と言う歌詞があるが、 さざんかも庭できれいな花をつけている。
6人会とは同年齢の親睦会の名称である。メンバーは全員が村の自治会の役員、寶積院の世話人である。最近は忘年会、新年会を近場でしていたが、今回は1泊2日の日程で乗用車で湖東、京都方面へ出かける。初日は湖東三山の金剛輪寺、西明寺、長浜城、北国街道を散策してXIV琵琶湖に宿泊する。当日は文化の日の祝日であったが、土日の連休の後で紅葉もまだ少し早いようで、案外空いていたのでゆっくり拝観することが出来てよかった。懇親会は。気心がしれた者ばかりなので、アルコールのメートルが上がるにつれて饒舌になり、大いに盛り上がった。懇親会後のカラオケも年齢を反映して古い演歌が多かったが、トップバッターは北島三郎の「比叡の風」で飾った。さすが寶積院の総代である。
翌日は山科の毘沙門堂で本堂、宸殿、宸殿襖絵等を説明を聞きながら見学する。その後国宝の青不動がご開帳されている青蓮院へ向かう。天台寺院めぐりとなったが、急用が入り予定を少し変更して四条川原町で昼食をとり、買い物がてら祇園周辺を散策して帰途につく。