新型インフルエンザの感染者が兵庫、大阪で広がりをみせ、大きな社会的影響が出ている。本日より市内の保育所・幼・小・中・高・特別支援学校が22日まで休校になり、神戸まつりをはじめ、各種のイベントも中止せざるを得なくなった所も多いようである。また、宿泊施設のキャンセルもあいついでいる。身近なところでは、家内が21日から湯村温泉で宿泊して、出席を予定していた、新温泉町での兵庫教区寺庭婦人会総会も中止になった。
感染者は高校生が殆どで、これは若者が圧倒的に多い、世界的な傾向と一致しているようである。神戸の場合はバレーボールの交流試合とか言われているが、大阪の高校とは全く接点がないようである。何故、高校生かと言う疑問もわくが、運動を通して体の接触が多く、ペットボトルなどの飲み物を回し飲みしたり、衛生的意識が比較的低い等の問題も指摘されている。何れにしても感染ルートの解明が急がれる。
水際の検疫がある程度の成果をおさめていたが、潜伏期間が1週間余りあり、厳重な検疫をすり抜けて入って来たものと思われる。防護服に身を固め、物々しい検疫に、体に少しの異常を感じていても、申告せずに入国してしまった人もあったのかも知れない。
今のところ、強毒性の鳥インフルエンザを想定した対策になっているので、これ以上拡大すれば、都市機能はマヒしてしまいそうである。幸い病原性は低いようなので、軽症者はアメリカのように自宅療養してもいいように思う。季節性のインフルエンザや一般の風邪と見分けがつき難く、風邪気味でも神経質になりそうである。人前でセキをしたりクシャミをするのも憚れる。北九州市の中学生が修学旅行で、神戸市の一部に滞在した生徒を、登校停止したのは汚染地域に足を踏み入れたものは、すべて汚染源になるような印象を与え、過剰反応のような気がする。
インフルエンザの防止方法として、よく言われている手洗い、うがい、マスクの着用、不要不急の外出、十分な睡眠と栄養で免疫力を高め自分自身を守ることである。これをきっかけに、外出したら必ず手洗い、うがいの励行等の生活習慣が身についたらと思う。