昨日、京都市交響楽団の演奏会が、兵庫県立芸術文化センターであった。プログラム第1部がNHK大河ドラマの「オーケストラで描くヒロインたち」と第2部がベートーヴェン:交響曲第7番であり、しかも広上淳一が指揮を振るとあって、公演の広告を見てすぐに申し込んでいた。
8月1日にNHKでディープピープルというトーク番組が放送され、スーパー指揮者と題して広上淳一、小林研一郎、下地竜也の3名が出演していた。その放送を見て、広上淳一の個性溢れる音楽を紡ぎ出す演奏会に、是非行ってみたいと思っていた矢先に、この催しがあり、まさにラッキーだった。
第1部では「その時歴史が動いた」のオープニングに始まり、「秀吉」、「黄金の日々」、「天地人」、「江~姫たちの戦国」、「龍馬伝」、「徳川慶喜」、「篤姫」と続いた。テーマ曲は短いものの、それぞれの作曲者が精魂こめて作曲しただけあって、ライブで聴くと迫力があり、その時々のドラマのシーンが蘇ってきた。特に「龍馬伝」は数ある大河ドラマの中でも何時も興味をもって見ていて、テーマ音楽を担当したのは広上淳一でもあり、独唱も入り圧巻であった。歴史上の主人公に焦点をあてて、司会の丸尾ともよさんと、ユーモアたっぷりの広上氏のトークも会場を盛り上げていた。
第2部は最近ドラマのテーマ曲として、広く茶の間にも浸透したベートーベン:交響曲7番であった。リズムが弾み、躍動感とエネルギッシュな、この曲は大好きな交響曲の一つである。広上淳一の躍動感溢れる、個性的な指揮に身じろぎもせず聞き惚れていた。終ると熱狂的な拍手がなりやまず、アンコール曲はヘップバーン主演の映画「ティファーニーで朝食を」のテーマ曲で締めくくった。アンコール曲の最後の最後に大きな咳を続けてした人がいて、折角の良い気分が壊され、興ざめしたのは少し残念であった。
帰りは阪急電車からJRへの乗り継ぎもあり、三宮で下車し北野のイタリアンレストランで夕食をとった。インターネットで調べて、予約したので行ってみるまで、どんな店か分からず、ミステリーディナーとなったが、結構雰囲気もよく味も合格点で良かった。どういう訳か、今まで北野に来る機会がなかったが、さすが神戸を代表する観光地だけあって、オシャレな店やレストランがあり、大勢の人で賑わっていた。北野坂を散策しながら帰途についたが、北野に来た甲斐があった。今日は良い音楽に美味しいご馳走と身も心もリフレッシュ、セロトニン神経も活性化、明日からの活力が湧いてきたようだ。今日は最高の一日だった。
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YouTube: ベートーベン交響曲第7番第1楽章.wmv