今日は24節気の処暑である。朝晩、次第に冷気を覚え暑さも和らぐ時分と言われているが、暦とは裏腹に残暑が続いている。この暑さには少々(処暑)まいっているよ。
庭では百日紅が満開だ。7月初旬にはピンク色の百日紅が咲き始め、今は赤の百日紅が見頃を迎えている。名の通り花期が長く、木肌が滑らかで、猿が登ろうとしても滑ってしまうので猿滑と表記されることもある。実際には難なく登ってしまうようだ。白い花の百日紅もあるが我が家にはないので、植えようと思っている。
今日は地蔵菩薩の宵縁日にあたり、各地で地蔵盆の行事が盛んに行われる。お地蔵さんは時代を超えて、常に広く信仰され、私たちに最も親しみのあるポピュラーな仏さまと言える。その例として縛られ地蔵、とげ抜き地蔵、子育て地蔵、身代わり地蔵など、ニックネームをもつ地蔵さまが沢山おられる。最近では、水子地蔵、平和地蔵、交通安全地蔵など世相を反映した地蔵さまも祀られている。地蔵盆は道祖神信仰と結びついた、路傍や街角(辻)などに祀られたお地蔵さんが対象になっていて、お地蔵さまへの私たちの親しみの気持ちのあらわれと言える。地蔵盆は特に近畿地方で盛んに行われているようだ。
当地区でも地蔵尊に飾り付けやお供え物をし、ご詠歌をあげてお祀りする。この地蔵菩薩は至徳3年(1386年)に造られたもので、町内の紀年銘のある地蔵像の中では一番古いもので姫路市の文化財に指定されている。