三枝草日記

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読書

2012-10-31 15:34:21 | 教養・文化
 秋も深まり、燈火親しむの頃となった。9月は6冊本を読んだが、10月に入り行事があったり、所用で出かけることも多く(遊びも含めて)腰を落ち着けて読書できなかった。それとフェイスブックを始めたので、そちらに気がいってしまっていたのかも知れない。フェイスブックは投稿するとコメントも入ってくるので、時機を逃さず返信するのも大変だ。フェイスブックはソーシャルユーティリティサイトと言われるが、登録すると関係のありそうな知人の名前がザーッと入ってきたが、どんな情報を基にしているのか不思議だ。中には退職する前年に在校していた教え子の名前もあった。早速友だちとして承認してもらったが、若い女性と情報交換するのも楽しいものだ。
 10月27日から11月9日までの2週間は読書週間だ。読書週間のほぼ真ん中の11月1日は「古典の日」と今年から法律で定められた。1008年(寛弘5)のこの日、源氏物語をめぐる記述が「紫式部日記」に初めて出てくるようだ。これを機に先を越されてしまったが、2012年本屋大賞受賞作「船を編む」をいっきに読んだ。辞書作りに情熱をかける主人公が描かれていて結構面白かった。本を読んで辞書が完成するまでの、大変な労力と本文用紙も大きなウエイトを占めていることがよく分かった。ページ裏に印刷されている字が透けて見えない裏写しや、いかに薄く、軽くするかがポイントであり、それに加えて指の腹で1枚1枚めくる「ぬめり感」も大事なのだそうだ。裏写しやぬめり感という言葉も初めて知った。普段何となく使っている辞典を書棚から取り出し、検めてめくってみて、なるほどと思った。日本語大辞典は2302ページもあった。本を読んで分からない言葉は、できるだけ辞書で調べるようにしている。朝日新聞の日曜版に語彙・読解力検定欄があって、毎週チャレンジしている。今週の問題は「禍々しい」であった。正しい使い方を間違っていたりして、日本語は奥が深い。
 「船を編む」は映画化も決定していて、来年4月に全国ロードショウだそうだ。2010年本屋大賞受賞作の「天地明察」も映画化されて、いま上映中だ。どちらも宮崎あおいが出演して、一番売れっ子の女優さんのようだ。「天地明察」は大分前に読んでいて、もう内容は忘れかけているが、日本独自の暦作りに邁進した男の物語で、「船を編む」の主人公と一脈通じるものがあるようだ。
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北海道

2012-10-19 15:24:54 | 旅行記
 紅葉を求めて久しぶりに北海道に出かけた。道南地方は紅葉が始まったばかりで、見頃は下旬になりそうで、紅葉(黄葉)をみて気分が高揚するまでにはならなったが、大自然に触れて、癒しの効用には十分であった。
 今回は有名観光地より少し離れて、あまり行くことがない名所にも行って来た。その一つが後藤純男美術館であった。後藤純男は日本を代表する日本画の巨匠であるが、名前すら知らなかった。後藤純男は仏門に生まれ、奈良や京都の古都の風物をみずみずしい情感で描き、代表作の「大原三千院三題」等、宗教的な荘厳さで描いた作品が多い。
 他に日本の名水100選に選ばれている京極ふきだし公園や、地球が丸く見えると言われる地球岬、小樽では北前船で運ばれた最高の素材と匠の技で建てられた、にしん御殿(旧青山別邸)にも足を運んだ。
 パッチワークの路・美瑛の丘ではラッキーなことに、美しい虹を見ることができた。時計を見ると丁度2時、まさにグッドタイミングであった。ホテルに着いた直後にも、山際に虹がかかっていた。こんなに虹を見ることは珍しいことだ。
 今回のメインは何と言っても、ザ・ウィンザーホテル洞爺に宿泊したことだ。ザと冠詞がつくのも凄い。2008年サミットの会場になり、一躍名が知られるようになったホテルでもある。洞爺湖に佇む気品あるリゾートホテルで、たっぷり18時間も滞在し、優雅なひとときを過ごすことができて幸せであった。夕食もフレンチ、イタリアン、割烹料理、寿司よりチョイスすることになっていて、フレンチを賞味した。朝食は和食にしたが、これがまた、こだわりの豪華な朝食であった。和食は嵐山吉兆が入っているようだ。「ミシュランガイド北海道2012年特別版」によると、ウィンザーホテル洞爺内のレストラン3軒が計6個の星を獲得しているようだ。スパも露天風呂から雄大な羊蹄山を眺めながらの入浴は、まさに極楽、極楽身も心もリフレッシュできて最高。
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由紀さおり

2012-10-14 15:37:49 | 音楽
 昨日、由紀さおり&ピンク・マルティーニジャパンツアー2012公演が、兵庫県立芸術文化センターであり勇んで出かけた。去る2月25日神戸国際会館で由紀さおり・安田祥子ファイナルツアー~ありがとう25年~の公演の時は急な用ができ、最後まで聴くことができずに消化不良になっていた。昨年秋、アメリカのジャズオーケストラPink Martiniとのコラボレーションアルバムをリリースし、全米ジャズチャートで1位を獲得するなど、大ブレークし大きな話題となった。今月はPink Martiniの来日に合わせ全国22か所でコンサートを行っており、その機会を逃すまいと出かけた。ファイナルツアーの時は姉、安田祥子と「赤とんぼ」をはじめ、日本の美しい童謡や唱歌を熱唱していたが、今回は「夜明けのスキャット」や「夕月」などコラボレーションアルバム「1969」を中心に構成されていた。その中で和田弘とマヒナスターズの「菊千代と申します」という曲をカヴァーし、琴とハワイアンギターをフィーチャーして演奏していたけど、こんな曲があるとは知らなかったが、よく見つけてきたなと感心した。それでも、なかなかユニークで良かったよ。由紀さおりもテレビ映りは、ふっくらと見えるが実物はスマートできれいだ。最後に握手が出来て感激写真に撮れなかったのが残念。
 行く途中神戸で下車して、大丸ミュージアムで開催されている兵庫県生けばな展に立ち寄り、昼食はネットで申し込んで、三宮の「イルコラッジョ」でイタリアンを味わった。神戸でも老舗のイタリアン料理店のようで、店構えは地味であるが味は結構いけた。特に生うにのペペロンティーニスパゲッティと仔牛フィレのグリルは絶品であった。
 近くで開催されているマウリッツハイス美術館展のフェルメール「真珠の首飾りの少女」も見たかったが、時間がなかった。日を改めて行くしかないようだ。大阪の国立美術館で開催中のエル・グレコ展は来月ついでがあるので何とか行けそうだ。京都美術館でもエルミタージュ美術展が開催されていて、まさに芸術の秋だ。機会があれば美術館のはしごが出来そうだ。
 姫路駅では14日の「鉄道の日」に合わせ、JRの新快速電車の姫路乗り入れ40周年を記念するイベントが中央改札前でおこなわれていて、子どもたちがミニ列車に乗って歓声をあげていた。
 「フェイスブックも始めたので見て下さい。」
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栗・彼岸花

2012-10-01 16:04:37 | 四季・天候
 


 昨日の台風17号の強風で栗が大量に落ち、栗拾いが大変だった。山に植えていた栗の木が大木に成長し、よく実をつけるようになった。2年前,
栗の木に覆いかぶさっていた杉の枝打ちをし、日当たりも良くなり今年は特に豊作のようだ。これまで夜間に落ちた栗は、猪に食べられてしまっていたが、昨年の11月に金網のフェンスを、山際に設置してから猪の被害がなくなった。栗は秋の味覚、茹でても栗ご飯にしても美味しい。しかし何と言っても焼き栗が一番、昔風呂の釜戸で焼いた栗の味が忘れられない。
 田圃の畔では彼岸花(曼珠沙華)が、今を盛りと咲き誇っている。その名の通り、彼岸の頃に咲き始めるが、今年は猛暑の影響で開花が遅れたようだ。彼岸花は花が咲く時、葉がなく花と葉を同時に見ることはない。そんなことから、韓国では花は葉を思い、葉は花を思いという意味から「相思華」と呼ぶそうだ。また仏教の経典によると、「天上の花」という意味で慶事が起こる前触れには、天から赤い花が降ってくるとも言われている。別名も曼珠沙華はじめ一説では1000余りもあると言われている。歌にも山口百恵の「曼珠沙華(まんじゅしゃか)」があり、赤い花なら曼珠沙華オランダ屋敷に雨が降るの歌詞ではじまる「長崎物語」もよく知られている。若い人は知らないだろうな。
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