朝晩はめっきり涼しくなり肌寒くさえ感じるようになった。秋の彼岸の頃はまだ暑さが残っていることもあるが今年は律儀に季節が推移しているようだ。秋の味覚の王者松茸も生え始めたようで、新温泉町の知人より松茸を貰った。今時国産の松茸を口にすることは出来ない。早速松茸ご飯と吸い物にしていただいた。その美味しかったこと、└|∵|┐ウマイ♪ 30年数年前まで裏山で採れていた松茸の味を思い出した。その頃は虫食いの傷んだ松茸は捨てて帰る程沢山採れたものだ。そんな事を思い出している内に幼少の頃のことも思い出した。終戦後間もない昭和20年、離れ座敷に疎開されていた西宮冷蔵の水谷さんが進駐軍を松茸狩りに招待された。終戦直後の食糧難の時にすき焼きの匂いは強烈であった。その匂いに誘われ外国人の物珍しさもあって母親に抱かれて、離れに行きジロジロと眺めていた。すると突然進駐軍の一人(ラモート中佐)がつかつかと母親の元に歩み寄り子供を抱き上げようとした。母は驚き子供に害を加えられるのではないかと一瞬後ずさりした。(((・×・;)))ブルブル そうではなく子供が余りにも可愛らしくて母国アメリカにいる自分の子とオーバーラップし思わず抱き上げようとしたようだった。そのとても可愛い子が実は私である。西宮冷蔵も現代はお孫さんの代になっていて、2002年雪印食品の偽装牛肉事件の内部告発で一躍話題になった方である。各マスコミに大々的に報道されNHKではテレビドラマ化された。
新庄の田圃では彼岸花が今を盛りと咲き誇っている。そのそばに清楚で白いそばの花が畑一面を埋めつくし、周囲の自然を背景に絵になる景色を醸し出している。
今日は彼岸の中日、この時期、秋の七草の一つである萩も満開だ。万葉集でも一番多く詠まれている花は萩だと言う。草冠に秋と書いて萩を指すのは日本独自のことらしい。仏前のお供えは秋の彼岸は「おはぎ」、春は「ぼた餅」だ。これにも諸説あって牡丹は春の花だから「ぼた餅」とか姿が牡丹の花のようだからとか、萩は秋の花で「おはぎ」、また模様が萩の花に似ているから「おはぎと」か言うようだ。今日彼岸菩提の種を蒔く日かな 松尾芭蕉