昨日は師走を控えて特に予定のない空白の1日、秋の行楽シーズンもたけなわ、紅葉で賑わうところを避けて紀州方面にドライブに出かけた。特にあてもなくハンドルの向くまま久し振りに西国札所にお参りすることに決め、まず西国3番札所粉河寺に行った。一昨日来の雨が上がったとはいえ曇りがちの肌寒い日であったので参拝者は少なく閑散としていた。この時期、境内の土産店で紀州名産のみかんや柿を売っているのは10数年前に来た時と同じであった。その時、土産に買った柿の味が忘れられず買うつもりでいたが、「にいちゃんこの柿は美味しいよ」とおばちゃんに声をかけられ余分に買っちゃった。そう言われると悪い気はしなく鷹揚になり余分に買ってしまったが値引きしてもらってどちらも良かった。柿は何処にでもありよく口にする代表的な果物であるが、ここの柿は柿のようで柿でなく格別に美味しい。サイズもでっかい、大きいものは一個600グラムもあった。
次はこれまで近くを通りながら行ったことがなかった根来寺に向かった。根来寺の高さ40mの国宝の大塔や高さ16.88mの大門などに圧倒された。旧紀州徳川家の別邸には自然の滝と池を配した名園があり国の名勝に指定されている。次の紀三井寺に行く前に24号線沿いにあるレスランで昼食をとったが、ここの海鮮丼は最高に美味しかった。紀三井寺では新仏殿と日本最大の観音様である大千手十一面観世音菩薩が平成20年5月に落慶法要が営まれており拝観することができた。予定していた所は行ってしまったので出来れば日暮れまでに阪和道に入りたいと思っていたが、まだ時間的な余裕があったので、何時も素通りしている和歌山城の天守閣に上がって帰ることにした。紀州徳川家は「南海の鎮」として西日本を監視する役割を担い、八代将軍吉宗、十四代将軍家茂を輩出した。和歌山城は昭和10年国宝に指定されていたが、和歌山大空襲で焼失し現在の城は昭和33年に鉄筋コンクリートで復元された。和歌山北インターに入る頃にはもう夕暮れが迫っていた。帰りは名塩で夕食を済ませ午後7時過ぎには帰宅できた。夢前インターを利用できるようになり時間的に短縮でき有り難い。近畿自動車道で少し渋滞があった程度で、国道24号線もよく整備されていて運転し易かった。それでも走行距離は約450㎞であった。