4月に入っても忙しい毎日が続き、ぽっかりと空いた束の間の1日を有効に活用すべく、昨日大阪へ出かけた。夜のコンサートのチケットは予めゲットしていたが、折角大阪まで行くので早めに出かけ、久し振りにホテルニューオオタニで昼食をとった。18階にあるレストラン「サクラ」の眼下に広がる大阪城公園を眺めながらフランス料理を楽しんだ。行き届いたソムリエのサービスに、さすが老舗のホテルの誇りがうかがえた。
食事の後、大阪市立美術館で開催されている、ボストン美術館 日本美術の至宝 特別展に行った。フェノロサや日本美術の収集家であったビゲローのコレクションが数多く展示され、幻の国宝が日本に帰って来ていて、またとない機会であった。
国宝、重要文化財級の優れた作品を堪能して、丁度よい時間となりフェスティバルホールへと向かった。フェスティバルホールのシンボルといわれた、信楽焼のレリーフも新ホールでも同じく南壁面にあり旧ホールのイメージを残していた。同じく正面入り口の大階段も赤じゅうたんとレンガ造りの壁が1階からホール入口まで続き、いたる処に旧ホールのイメージが残されている。
曲目は大植英指揮大阪フィルハーモニー交響楽団による、マーラーの大作交響曲2番<復活>であった。天上から音が降り注ぐといわれた、音響は新ホールでも健在、凄い迫力に感動した。演奏後、ホールを揺るがすような拍手が鳴りやまず、指揮者の大植英次は何回もステージに呼び戻された。昨日は美味しい食事と素晴らしい藝術に触れ、身も心も癒された。帰宅して、その余韻覚めやらぬ間にFacebookに投稿して心地よい眠りについた