三枝草日記

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大阪国際フェスティバル

2013-04-27 14:57:09 | 教養・文化
 4月に入っても忙しい毎日が続き、ぽっかりと空いた束の間の1日を有効に活用すべく、昨日大阪へ出かけた。夜のコンサートのチケットは予めゲットしていたが、折角大阪まで行くので早めに出かけ、久し振りにホテルニューオオタニで昼食をとった。18階にあるレストラン「サクラ」の眼下に広がる大阪城公園を眺めながらフランス料理を楽しんだ。行き届いたソムリエのサービスに、さすが老舗のホテルの誇りがうかがえた。
 食事の後、大阪市立美術館で開催されている、ボストン美術館 日本美術の至宝 特別展に行った。フェノロサや日本美術の収集家であったビゲローのコレクションが数多く展示され、幻の国宝が日本に帰って来ていて、またとない機会であった。
 国宝、重要文化財級の優れた作品を堪能して、丁度よい時間となりフェスティバルホールへと向かった。フェスティバルホールのシンボルといわれた、信楽焼のレリーフも新ホールでも同じく南壁面にあり旧ホールのイメージを残していた。同じく正面入り口の大階段も赤じゅうたんとレンガ造りの壁が1階からホール入口まで続き、いたる処に旧ホールのイメージが残されている。
 曲目は大植英指揮大阪フィルハーモニー交響楽団による、マーラーの大作交響曲2番<復活>であった。天上から音が降り注ぐといわれた、音響は新ホールでも健在、凄い迫力に感動した。演奏後、ホールを揺るがすような拍手が鳴りやまず、指揮者の大植英次は何回もステージに呼び戻された。昨日は美味しい食事と素晴らしい藝術に触れ、身も心も癒された。帰宅して、その余韻覚めやらぬ間にFacebookに投稿して心地よい眠りについた
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読書とタブレット

2013-04-19 14:18:26 | 教養・文化
 明日20日は二十四節気の穀雨になるが、最近ずっと雨が降っていない。3月に植樹したツゲ、サツキの葉が変色してきたので、栄養素を入れて水やりをした。日曜日に雨の予報が出ているので、恵みの雨になるかも知れない。雨を予想してホームセンターで野菜の苗も買って植えた。
 村上春樹さんの書き下ろし長編小説「色彩を持たない多崎つくる、彼の巡礼の年」が12日に発売以来、1週間で100万部に達した。タイトルもミステリアスであるが、「1Q84」同様に小説の内容や装丁をいっさい明かさない販売手法が読者の関心をあおったようだ。読んでゆくと謎めいたタイトルは、小説の内容を端的に表している。多崎つくる(36歳)は人名で、つくる以外の4人は性に色が入っていて、つくるだけ色彩を持っていない。「巡礼」は最終的にフィンランドの片田舎へ巡礼に赴く、そんな内容だ。
 村上作品は隠喩的表現が多く分かり難い。イスラエル文学賞の受賞式でも「高く堅固な壁と卵があって、卵は壁にぶつかり割れる。そんな時に私は常に卵の側に立つ」とスピーチ、人間を壊れやすい卵、制度を壁に譬えた。さらに村上作品に欠かせないものが音楽だ。「ノルウェイの森」しかり、「1Q84]ではチェコの作曲家ヤナーチェックの管弦楽曲「シフォニエッタ」が随所に流れる。ヤナーチェックのようなマイナーな楽曲が、小説のキーに何故選ばれたのか解らない。村上さんはノーベル文学賞の有力候補と言われいるので、本年度の受賞を期待したい。
 スマホにするかタブレットにするか思案の末、タブレットにした。我々の年代になると見やすさが一番、先月発売されたマイクロソフト「サーフェス」はワード、エクセル、パワーポイントも使え「1台2役」が気に入った。
 庭ではソメイヨシノが咲き終わり、新芽が青々としてきた。八重桜も花びらが風に舞い、風前の灯である。ボタン桜が今を盛りと咲き誇っているが、今度の雨で色あせてくるだろう。「願わざれども花は咲き 願えども花は散る」
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春の嵐

2013-04-07 15:03:48 | 四季・天候

 昨日より急速に発達した低気圧が北上し、日本列島は大荒れの天候となった。台風並みの風が吹き荒れ、観測史上最多雨量を記録した所もあった。満開の桜が雨や強風にさらされ、さくらは無残、無散。その影響で各地で観桜会などのイベントが中止されたりした。
 実は今日、新潟の温泉地に行く予定ししていたが、大阪発のサンダーバードが運休となり、とんだとばっちりを受けた。桜の時期に行くのを楽しみにしていたが、自然現象にはどうすることも出来ない。幸い旅行費は全額かえってくるので、楽しみを次にとっておこう。
 この雨で筍が顔を出した。3月の気温が高かったわりには、筍の出は例年並みのようだ。これから食卓を賑わす筍、ワラビ、タラの芽、フキなど旬のものの味は最高だ。
 藪椿が見頃を迎えている。藪椿は赤やピンク系が多いが、白い藪椿が咲いているのを見つけた。椿も強風で落下したが、まだ花を楽しむことが出来る。桜のようにいっきに咲き、花弁が散るのでなく、椿は丸ごと落ちるので風にも耐えられる。椿の種類は多く、白の侘助は可憐で美しい。
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春来る

2013-04-01 14:41:41 | ブログ

 今日から4月、新年度がスタートする。今日は異動が発表され別れと出会いの時期でもあり、これから入学式や新年度の準備で慌ただしさを増す。もうそんな事は遠い昔の思い出になってしまった。例年、入学式の頃には桜花爛漫の春を迎えるが、今年は3月の暖かさで、夢前川河畔の桜も例年より早く開花し、週末には見頃になりそうだ。
 イギリスでは春は黄色い花から咲き始めるそうだが、サンシュユ、日向ミズキ、レンギョウ、菜の花、スイセン等黄色い花が今を盛りと咲き誇っている。紅白の梅も散ってしまい、桜前線が徐々に北上、日本列島はやがてピンク色に染まっていくだろう。
 裏山では藪椿が次から次へと咲き始めた。赤やピンクに交じって数年前より白色の藪椿が可憐な花をつけている。椿を眺めながら散策していたら、はやワラビを見つけた。やがてタケノコも顔を出すだろう。やはり旬のものが美味しく、楽しみだ。
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