JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

バッテリを増強する②

2012-04-07 | JF4CAD技研

[強化案]
強化したい点が決まりましたので要求仕様をまとめてみます。

・できるだけ重量の増加を抑えたい
 →現在のバッテリ+FT-817+HL-45Bでも結構な重さ(6kg近く)になるためこれ以上の
  重量増加は抑えたい。充電器も現用のものをそのまま使い荷物を増やさない。

・経済性は重視したい
 →コストパフォーマンスの良い方法としたい。

・バッテリはニッケル水素
 →飛行機に持ち込むためリチウムイオンは使えない。

運用時間を延ばす方法として極めて有効なのは「同じ仕様のバッテリをもう一つ作る」か「(日本にはない)20AHもしくは26AHのバッテリを個人輸入する」です。いずれの案でも楽勝で6時間をクリアします。ところが前者は重量の点で、後者は経済性の点で厳しいです。性能面では少し譲るとして重量と経済性を考えながら3つほど案を作りました。

図中でピンクに塗ってある部分が強化箇所です。図はクリックすると大きくなります。

 
[案① 内蔵バッテリ増強]

24m__2

FT-817の内蔵バッテリは1400mAHです。お使いの方ならお判りですが、全く力不足です。FMなどの連続キャリアではもちろん、SSBでもすぐに容量を使い果たしてしまいます。

そこで標準添付の電池ボックスへの配線を改造(線を1本切断)し、2500mAH前後のニッケル水素バッテリを内蔵させると容量の増強を図ることができます。

 

[案② 外付けバッテリ大容量化]

24m__3

現在の11000mAHのバッテリを大容量のものに交換するものです。日本で手にはいる上限は13000mAHです。この容量のバッテリに交換して容量の増強を図る案です。

 
[案③ 外付けバッテリ追加]

24m__4

現在のバッテリに加え、2400mAHの単3型ニッケル水素バッテリを新たに追加するものです。追加バッテリはFT-817への電源供給専用とし、内蔵の1400mAHと併用することで11000mAHのバッテリにかかる負担を減らして運用時間の延長を図ります。

なお、現在日本国内で手に入る単三型ニッケル水素バッテリはタブ付きが2400mAHまでなのに対し、タブなしは2700mAHまであります。2700mAHを使うことで計算上12.5%の容量アップになりますが、2700mAHのバッテリは充電時の電流管理が2400mAH以上にシビアなこと、容量が不安定で実際の容量が2700mAHを下回る製品が圧倒的に多く、中には10%以上容量の少ない製品もあるようです。ということで2400mAHのタブ付きで問題ないと思います。

 

[どの案が最良か]
①~③案を比較し、どの案が最良か検討しましょう。以下の表のようになります。

24m__5

①案はコストが安いものの容量の増加が少なく、運用時間の延長はあまり期待できません。加えてFT-817内蔵の充電回路を利用するため充電時間がかかりすぎるという問題もあります。
②案は電力供給の融通性がよく使い勝手で有利ですが、13000mAHのバッテリが1個2000円以上するため経済性で大きく劣ります。
③案は内蔵バッテリを活かすため①案よりトータルの容量を増やすことができ、なおかつコストも安いです。①案のような充電時間の問題も生じません。

 

結果、③案が最も優れていることが分かります。③案のもう一つのメリットは長時間のQRVを予定しない場合に新設するバッテリを外せば軽量化できるという点です。必要なときだけ追加することができる柔軟性を持ったシステムといえます。

戦闘機の航続距離を伸ばすために使われるドロップタンク(増設燃料タンク)的な発想と言えるかと思います。ドロップタンクは中の燃料が空になると切り離して投棄されますがこのバッテリは充電すれば再利用できる違いがありますHi

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バッテリを増強する① | トップ | バッテリを増強する③ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

JF4CAD技研」カテゴリの最新記事