JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

長崎市御朱印巡り①

2023-04-24 | 御朱印めぐり
福岡滞在中に一日中雨の日がありましたので長崎に日帰りで御朱印巡りに行ってきました。

長崎はご存知の通り全国平均に比べキリスト教徒が多く、450年もの長い歴史があります(他にキリスト教徒の比率が高い地域は奄美群島や沖縄などとされます)。江戸時代にキリスト教が禁教とされ、寺請制度が厳しく守られる中で長崎ではキリシタンではないことを証明するためにもお寺への寄進が積極的に行われ、寺町を中心に多くのお寺が残っています。


福岡から長崎へは走る不動産屋JR九州の「リレーかもめ→西九州新幹線かもめ」か九州急行バスの「九州号」があります。今回は「九州号」での往復としました。

九州号」は福岡市内と長崎市内を直結する「スーパーノンストップ」のほか、福岡空港や嬉野バスセンターに停車する便もあります。運賃は全便同じで、最速の「スーパーノンストップ」ですと天神-長崎間は2時間少々の所要時間です。新幹線が1時間40分前後で運賃が5,520円(+地下鉄210円)、九州号は2,700円(往復割引の片道分)ですから半額以下です。しかも天神-長崎駅前で言えば乗り換えが生じるJRはバスとほぼ同じ所要時間となります。

このため西九州新幹線の開業後「九州号」は在来線時代の「かもめ」がなくなったことで割高な新幹線が敬遠され乗客が増加に転じており、5月からは増便される予定です。佐賀県が「国やJRとはフル規格の新幹線を建設しないことで合意している(フリーゲージトレインまたはスーパー特急方式で合意したがフル規格の新幹線を建設する合意はしていない)」として鳥栖-武雄温泉間の着工を強硬に反対しており、当面これ以上の延伸はできないため、JRは足を引っ張られ続けることになります。

#「バスに負けた新幹線」という不名誉なことになるかも知れませんね。

「九州号」を運行している九州急行バスは1966年に沿線の西鉄(福岡)、昭和バス・祐徳バス(佐賀)、西肥自動車・長崎県営バス(長崎)の5者が均等に出資し発足した「九州号」の運行に特化した高速バス専業の会社です。車両や運行管理は西鉄の支援を受けており、事実上西鉄の高速バスネットワークの中に組み込まれています。


「九州号」は全席指定のため事前に座席確保券が必要です(指定券に相当。天神バスセンターなどでは座席確保券とバス乗車券を一体で発行している)。前日に調達しておきました。

朝の2便目スーパーノンストップに乗ります。天神7時25分発で長崎駅前9時39分着です。天神を出ると次は長崎市内の昭和町まで止まりません。途中休憩もないようです。

バスは窓側席が全て埋まり、一部通路席にも乗客がいます。早朝ながら盛況です。


約2時間で高速道路を降り、長崎市内に入りました。ほぼ定刻で長崎駅前のバスセンターに着きました。

完成から約60年の古い建物で、耐震性問題もあって移転する予定がありましたが、路面電車との連絡が悪くなることに異論が出て計画が停滞しています。同じ場所で建て替えるとなると5~10年かかるとされ、耐震化工事を施して現施設を使うべきとの意見まで上がっており混迷しています。

このバスターミナルの2階に入っている物産館で路面電車の1日乗車券が買えますからここで買って電車に乗ります。

まずは1系統で終点の崇福寺電停へ。元は正覚寺下という名前でしたが2018年に今の名前に変更されています。

なんと鉄橋の上に停留所があります。土地の狭い長崎らしいといえばらしいですよね。

停留所からの道もこのように狭いのですが、こんな狭い道も車がよく通ります。通行には十分注意してください。


開けた道に出て右に行くと清水寺があります。

山裾に沿ってお寺や神社が山沿いにずらりと並んでいます。

清水寺は1623年に京都の清水寺の慶順が創建した真言宗霊雲寺派のお寺です。慶順が京都から持ってきた千手観音像が本尊です。清水寺の本尊の1/10サイズだとされています。長崎では安産祈願で知られるお寺だそうです。

長崎ならではのアーチ型の石門です。1771年に寄進されたものだそうです。

本堂は1668年に中国の商人・何高材らが寄進したものです。高材の妻は日本人だったそうで、商売繁盛や航海安全を祈願したとされます。長崎は原爆の被害を受けましたが、清水寺は爆心地から4km以上あるため大きな被害はなく耐え抜いたそうです。2010年に大規模修理が完成し、国の重要文化財に指定されています。

清水寺は九州西国霊場の25番になっています。

清水寺の御朱印と御影です。御影は糊で貼り付けてあるので取れず。この形のままで申し訳ありません。


お隣が八坂神社です。まるでどこかの京都ですね。

1620年にこの地にあった老木に祠が設けられ創建としています。その後1626年に京都の八坂神社から素戔嗚尊を勧請しています。

本殿は1879年に改築されたものです。

八坂神社の御朱印です。


続きます。
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