JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

FT-817でオキシライドを使ってみる

2007-11-20 | インポート

先の沖縄こっそり移動でオキシライドを使いましたので、どんな状態であったか掘り下げてレポートします。FT-817でオキシライドを使った詳細なレポートってのはあちこちサイトを探してもなかったと思うので、整理する価値はあるのかな、と思っています。


 






[値段は?]


ヨドバシカメラで買いました。FT-817で使うには8本必要なんですが、丁度いい具合に8本セットで売っていました。お値段は980円でした。


 


 


[どれだけ使えたのか]


以下の(1)~(3)の通り使いました。出力設定はいずれもL3モード(通称2.5W)に設定。


 


(1)11/16昼 宜野湾市 7/21MHzSSB(ワッチ時間込み約45分)


アンテナを架設し簡易SWR計で計測しながら調整しました。当初給電部が展望台に近すぎたせいでSWRが高く 、何度かの調整でパワーを使っています。調整後は7/21MHzでQRV。7MHzで原因不明のノイズのため2局で中断、その後20分程度ワッチしたもののノイズが収まらず21MHzも開けないため終了。電源投入当初は13V台を表示していたが、すぐにワッチ時12V台・送信時11V台となっています。終了時はワッチ時11V台・送信時10V台でした。


 


(2)11/16夜 那覇市 430MHzFM(ワッチ時間込み約30分)


1/2λホイップでホテルの部屋から運用。FMなので空きチャンネル探しのワッチと誰もいないことを確認する送信を行い、呼び出し周波数でCQ。何回かCQを出したもののコールなく終了。当初はワッチで12V台・送信時10V台でしたが、最終的にはワッチ時10V台・送信時9V台に低下。FMは100%の連続キャリアなので電圧低下が激しいようです。


 


(3)11/17午前 宜野湾市 7/21MHzSSB(ワッチ時間込み100分)


昨日同様アンテナを架設。今回は感覚がつかめているのでアンテナの調整は一発終了。当初7MHzでCQを出したが、土曜のため潰されてQSO困難。こちらから強い局をコールする方法でQSOし、のちに21MHzがオープンしていたためCQを出してQSO。しかし、途中で一度電源が強制的に切れ、入れ直したものの10分ほどで再度強制オフ。さらに入れ直したものの送信中に強制オフとなり電池切れ終了。当初はワッチ時11V台・送信時9V台でしたが、ワッチ時でも9V台まで低下。送信は7.6Vまで下がったものの、それ以下になると強制的に電源が落ちるようです。21MHzオープン時には電池切れに近い状態で、出力は1W前後しか出ていなかったものと推定されます。


 


 


[分かったこと]


・オキシライドでは3時間前後の運用が可能。ただし最後はパワーがかなり落ちる。


・FMモードでは電池の消耗が激しくなる。


・電池は電源を切って時間をおくと自己回復するが、オキシライドはこの自己回復力が高い。


・電池切れ状態でも変調に問題はないとのこと。単にパワーが落ちるのみの模様。


(これらはあくまで私の実験結果です。購入した電池の特性ばらつきやFT-817個体のばらつきで条件が変わることがあります。)


 


 


[FT-817でオキシライドを使う場合のアドバイス]


・FMモード等100%出力はなるべく避ける。


・HIモード(5W)で使わずL3モード(2.5W)もしくはL2モード(1W)で使うのが賢明。


・さらに電池で長時間運用したい場合は電池を2セット用意し、休憩(1.5~2時間)ごとに電池をそっくり入れ換えると電池が自己回復し長持ちする。


 


 


電池切れに近い状態で沖縄-北海道間のQSOが成立したことも驚きですが、オキシライドの自己回復力の高さにはびっくりしました。帰宅後電池を使い切ってしまおうと1200MHzのFT-104に電池を入れましたが、十分に送受信が可能な状態でした。8本で1,000円近い値段なので多頻度で使う場合は充電式のバッテリがコスト的に有利と思いますが、ちょっとした移動をわずかな回数しか行わないのならオキシライドは十分に役割を果たしてくれると思います。



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