前回の「一日の始まりはバッハの・・」からの続きです。
今朝(6日)目が覚めてから、うつらうつら考えていたら昨日のブログの中で「悪貨は良貨を駆逐する」と記載していたものの、もっと踏み込んで書いておけばわかりやすかったのに・・と、後悔の念が湧いてきた。
それで、どういう風に書けば良かったのかというと次の通り。
音楽を聴くときの手軽さの面からいえば「You Tube」→「CD」→「レコード」の順になる、これが音質の点から並べると見事に逆転して「レコード→CD→You」になる・・。
つまり、「悪貨(手軽さ)は良貨(音質)を駆逐する」ということになり、我が家では「音質」よりも「手軽さ」の方を優先していると受け取られても仕方がない。
その原因として考えられるのは、どうせ「似たり寄ったり」の音質だろうから手軽な方がいい・・、おそらく高齢化によって高音域を聴きとる耳が退化している可能性が高い(笑)。
そのくせ、いまだに音質に拘るのはどうしてなんだろう・・、実に奇妙な現象が続いていることになる、習慣だろうかそれとも惰性かな(笑)。
先日、我が家にお見えになった「レコード派」のNさん(大分市)からも、ひと通り試聴を終えてから「レコードをやらないんですか?」と、意味深な言葉がポツリ~。
「いやあ、今さらレコードをやるなんて無理ですね~」
ターンテーブル、トーンアーム、カートリッジ、フォノアンプ、そして肝心のレコードを再度収集となるともう「手間」と「経費」で気が遠くなりそう~(笑)。
先日読破した「聴く鏡」の中で、著者の「菅原正二」さんは生粋のレコード派として知られているが「オーディオは取り扱いが面倒になればなるほど面白い」といった趣旨のことが書いてあったが、どうやら我が家ではオーディオの「ご正道」を外れてきているような気がしている。
まあ、本人が良ければそれでいいのがオーディオだと思うことにしようっと(笑)。
最後に、現在夢中になっているチェロの再生に拘ったシステムについて忘れないようにメモしておくことにしよう。
スピーカーは「ウェストミンスター+コーラル「M103」ドライバー付きマルチセルラーホーン」の2ウェイ構成。
クロスオーバーは「ウェストミンスター」のハイカットが700ヘルツ、コーラルのドライバーのローカットが2000ヘルツで、随分周波数の隙間が空いているように思えるが、むしろ(両方の周波数が被りにくいので)ウェストミンスターの音量を拘りなく上げられるところが気に入っている。
一口にクロスオーバーといっても、その設定はSPユニットの性質と使うアンプによって百人百様じゃないかな~。
で、このマルチセルラーホーンだけど、大した数ではないがこれまでいろんなホーンを使ってきたけどいちばん音がこなれているというのか優しいというのか「クラシック向き」の音が出てくれるような気がして大いに気に入っている。
あの憧れの「ヴァイタボックス」の旗艦モデル「CN191コーナーホーン」のイメージが強烈に印象に残っているせいなのかもしれない(笑)。
品のいいマスクに覆われた内側には大型の「マルチセルラーホーン」が鎮座している~。
次にこれらを駆動するアンプへ移ろう、2台のプリアンプと2台のパワアンプを駆使している。
まず、「~700ヘルツ」には、当初は真空管式のシングルアンプを使っていたのだが、試しに「TRアンプ」に代えてみたところ、情報量の差に唖然としてしまった。困ったことに後者の方がいい(笑)。
丁度MLBの大谷選手の野球中継を観ていたのだが、スタンド全体の観客の叫び声などが混じった「ざわめき」の量がかなり違う。
音質のテストソースとして「野球中継」はとてもいいようですね~。
というわけで「TRアンプ」で決まりといきたいところだが、今度は「2000ヘルツ~」との音色の違和感がちょっとあるんですよねえ・・。
さあ「情報量 VS 音色」のどちらを取るか、大いに迷ったが結局、「音色」に軍配を上げて最終的にはこのアンプで当座を凌ぐことにした。
生来の「ビンボー」育ちのせいか、常に「最小の経費で最大の効果を上げる」クセが身に沁みついているが、このアンプは手持ちの9台の中で最もお金がかかっていない・・、ただし音は至極まともである。
アンプの構成を書いても「くどい」と言われそうなので省くが、低音域はなるべく「プッシュプルアンプ」を使った方がいいというのは今回の大きな収穫だった。
「今頃気が付いたか!」と外野席からヤジが飛んできそうだが(笑)。
最後に「2000ヘルツ~」は「WE300Bシングル」アンプで決まり~。
最安値のアンプと最高値のアンプの対比も皮肉が利いてなかなかいいものですよ(笑)。