近年になって、クラシックが尊ばれた古き良き時代の名盤が次々に復刻されているが、その中から60枚余ほどの曲目を紹介した本がこれ。
指揮者「フルトヴェングラー」の名演を皮切りに、過去の名演奏家がズラリと登場する。
もちろん、当時の演奏を録音する機材はお粗末なものなので、音質に期待するのは はなっから 無理というもの、真摯に音楽性だけに耳を傾けるタイプの人向きだといっていい。
言い換えると、「真のクラシックファン」向きかな~(笑)。
こういう音質のハンディを抱えた中で、「この曲を聴いてみようか」という気を起させるのは並大抵のことではないと思うが、つい「迸(ほとばし)る熱意」に胸を打たれた解説の曲目があった。
ちょっと抜き書きさせてもらおう(103頁)。
「ようやくこの日がきた。アリア・レーベル第100弾。タイトルはずっと前から決まっていた。というか、このアルバムしかなかった。ズサーネ・ラウテンバッハーが(ヴィオリンを)弾く、ハインリッヒ・ビーバーの ロザリオ・ソナタ。
お墓に持っていく10のアルバムというのは少しずつ決まってきているが、天国か地獄の門番に「一つだけ」と言われたら・・、このアルバムになる。許されるなら、このアルバムだけは持っていかせてほしい。
今回復刻するにあたって、復刻担当のARDMOREの社長に言い続けた。”俺たちが死んでもこのアルバムは残り続ける。そのつもりで復刻して欲しい”」~以下略~。
まるで、あの音楽評論家「宇野巧芳」さん(故人)を彷彿とさせますね(笑)。
まあ、こういう書き方をされると「ロザリオ・ソナタ」を聴きたくなりますよね~。
どういう作曲家とか、曲目の解説などは「グーグル」にお任せしましょう。
さっそく、「You Tube」で検索して聴いてみたが、ヴァイオリニストの「ラウテンバッハー」の演奏は見つからなかったものの、他の演奏家たちのは雲のように湧き出てくるのに驚いた。
結構、有名な曲みたいですよ~。
じっくりと耳を傾けてみたが、なんだかバッハの音楽を聴いているような気がしてきた。「神への信仰」なくては聴けないような音楽だと思うが、なかなか敬虔な気持ちにさせられて、つい聴き耽ってしまった。
興味のある方は「ご一聴」をお薦めします。
関連して・・、「パレートの法則」ってのがありますよね。別名「2:8」の法則とも言われている。
たとえば、
☆ 普段着ている服の80%は、持っている服のうちお気に入りの20%である
☆ 部屋で過ごす時間の80%は、部屋全体のスペースの20%の場所を使用している
☆ 1冊の本に書かれている内容の80%は、20%読めば理解できる
☆ 家庭における支出の80%は、20%の項目に集中している
で、このブログへの訪問者はおよそ一日「1000人前後」である。そのうちの2割の訪問者の200名がこの「ロザリオ・ソナタ」に興味を持って聴いてみたとする。
そして、そのうちの2割の40名がこの曲を気に入ったとしよう。
結局、40名の方の「レパートリー」にこの曲が入ってくれれば、このブログの狙いは達したも同然といえます・・、そんなに都合よくいくかなあ(笑)。